歯周病で歯がグラグラするのは末期だけ?進行段階と治療の考え方を解説|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

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医療コラム

歯周病で歯がグラグラするのは末期だけ?進行段階と治療の考え方を解説|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

歯周病で歯がグラグラするのは末期だけ?進行段階と治療の考え方を解説

「最近、歯がなんとなくグラグラする気がする…これって末期なの?」

そんな不安を抱えて来院される患者さんが、赤坂ONO Dental Clinicにも少なくありません。歯のグラつきと聞くと、「もう手遅れかも」と感じてしまう方が多いのですが、実はそうとは限りません。

歯周病は、ある日突然重症化するわけではなく、段階を踏んでゆっくりと進行する病気です。初期の段階では自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行してしまうことが多いのが特徴です。だからこそ、各段階の症状を正確に知っておくことが、歯を守る第一歩になります。

この記事では、歯周病の進行段階ごとの症状と治療法を、歯科医師の視点からわかりやすく解説します。「まだ大丈夫」と思っているうちに手遅れになる前に、ぜひ最後まで読んでみてください。

歯周病とは何か〜まず基本を押さえましょう

歯周病は、歯を支える組織(歯ぐき・歯槽骨・歯根膜など)が細菌によって破壊される炎症性疾患です。

「歯槽骨」…歯を支えるあごの骨のことです。歯周病が進行すると、この骨が少しずつ溶けていきます。

歯と歯ぐきの間には「歯周ポケット」と呼ばれるすき間があり、健康な状態では1〜2mm程度です。ここに歯垢(プラーク)がたまり、歯周病菌が繁殖することで炎症が起きます。放置すると、炎症は歯ぐきだけでなく、歯槽骨や歯根膜にまで広がっていきます。

歯周病は、ギネスブックに「全世界で最も蔓延している病気」として認定されたこともあるほど、身近な疾患です。近年の研究では、歯周病と心血管疾患・糖尿病・アルツハイマー病などの慢性疾患との間に有意な関連が示されており、口の中だけの問題ではないことがわかっています。

歯周病を甘く見てはいけない理由が、ここにあります。

歯周病の仕組みと歯槽骨の破壊イメージ図出典

Luke株式会社「世界初、歯周病治療機器が医療機器承認を取得」プレスリリース

より作成

歯周病の進行段階〜4つのステージで理解する

歯周病は、大きく4つの段階に分けて考えることができます。

重要なのは、「歯がグラグラする」という症状は、必ずしも末期だけに現れるわけではないということです。中等度の段階でもグラつきが生じることがあります。各ステージの特徴を順番に見ていきましょう。

STAGE1〜健康な歯ぐきの状態

歯ぐきがしっかりと引き締まっています。色はコーラルピンクで、弾力があります。ブラッシングをしても出血しません。この状態を維持することが、歯周病予防の理想です。

「健康な状態のうちに定期検診を受けておく」という習慣が、歯を長く守るための最善策です。

STAGE2〜歯肉炎(初期〜中程度)

歯垢がたまり始めると、歯ぐきに炎症が起きます。歯周ポケットは2〜3mm程度に広がります。この段階の特徴は以下の通りです。

  • 歯ぐきの一部が赤くなる
  • 歯磨き時に出血することがある
  • 歯が浮いたような感じがする
  • 歯ぐきにかゆみを感じることがある

この段階では、まだ歯槽骨への影響はほとんどありません。適切なブラッシングと歯科医院でのクリーニングで、健康な状態に戻すことが十分可能です。「ちょっと出血するけど大丈夫だろう」と放置してしまうのが、最も危険なパターンです。

STAGE3〜歯周炎(中等度)

炎症が歯周組織の深部にまで及び、歯槽骨の破壊が始まります。歯周ポケットはさらに深くなります。

  • 歯ぐきが時々赤く腫れて痛む
  • 歯ぐきから血や膿が出ることがある
  • 口臭が気になる
  • 冷たいものを食べると歯がしみる(知覚過敏)

この段階になると、歯槽骨が半分近くまで破壊が進み、歯がぐらつき始めることがあります。「歯がグラグラしてきた」と感じたとき、すでにSTAGE3に達している可能性があります。早急に歯科医院を受診することが必要です。

STAGE4〜歯周炎(重度・末期)

歯槽骨が半分以上破壊された状態です。

  • 歯ぐきがブヨブヨして血や膿が出る
  • 歯がぐらぐらする(明確なグラつき)
  • 口臭がひどい
  • 食べ物が噛みづらい

この段階では、歯を保存できるかどうかの判断が必要になります。抜歯を余儀なくされるケースも出てきます。歯を失うと、噛む力が弱くなり、食べられるものの種類が限られてしまいます。また、歯の本数が減ると食事をおいしいと感じにくくなり、栄養状態にも影響が出てしまいがちです。

歯周病の進行段階と歯槽骨破壊の比較図出典

ライオン「歯周病の進行と症状|歯周病について」

より作成

進行段階別の治療法〜早期発見が鍵です

歯周病の治療は、進行段階によって大きく異なります。早い段階で対処するほど、治療の負担は少なく、歯を守れる可能性が高まります。

歯肉炎段階の治療〜スケーリングとブラッシング指導

歯肉炎の段階であれば、歯科医院でのクリーニング(スケーリング)と、正しいブラッシング指導が主な治療になります。

「スケーリング」…専用の器具を使って、歯の表面や歯周ポケット内の歯垢・歯石を除去する処置です。

歯石は、歯垢が石灰化して硬くなったもので、歯ブラシでは取り除くことができません。定期的なスケーリングで歯石を除去し、歯周病菌の温床をなくすことが基本的な治療の柱です。この段階では、患者さん自身のセルフケアの改善が治療の大部分を占めます。

中等度歯周炎の治療〜SRPと歯周外科

中等度になると、歯周ポケットが深くなるため、より深い部分の清掃が必要になります。

「SRP(スケーリング・ルートプレーニング)」…歯根の表面についた歯石や汚染されたセメント質を除去し、根面を滑沢にする処置です。

SRPを行っても改善が見られない場合は、歯周外科処置(フラップ手術など)が必要になることがあります。これは歯ぐきを切開して、直接歯根の清掃を行う処置です。当院では歯科用レーザーを使用することで、できる限り痛みを抑えた治療を心がけています。

重度歯周炎の治療〜抜歯と補綴治療

重度になると、歯を保存できるかどうかの判断が最初のステップになります。

歯を保存できる場合は、外科的な歯周治療や再生療法(骨の再生を促す処置)が選択肢になります。一方、保存が難しいと判断された歯は抜歯となり、その後インプラントや入れ歯などで機能を回復させます。

「どうせ抜くしかない」と諦めてしまう前に、まず専門家に診てもらうことが大切です。最新の治療技術では、以前は抜歯せざるを得なかった歯でも保存できるケースが増えています。

歯周病治療のスケーリング処置イメージ歯周病を悪化させるリスク要因〜知っておくべきこと

歯周病の進行には、口腔内の細菌だけでなく、全身的な要因も深く関わっています。

糖尿病との深い関係

糖尿病と歯周病は、互いに悪化させ合う「双方向の関係」があることが明らかになっています。血糖コントロールが不良な状態では、歯周病が進行しやすくなります。逆に、歯周病を治療することで血糖値の改善が期待できるという研究結果もあります。

糖尿病をお持ちの方は、特に歯周病の管理に注意が必要です。

喫煙の影響

喫煙は歯周病の最大のリスク要因の一つです。タバコに含まれる成分が歯ぐきの血流を悪化させ、免疫機能を低下させます。喫煙者は非喫煙者と比べて歯周病が重症化しやすく、治療の効果も出にくい傾向があります。また、喫煙者は出血しにくいため、歯周病の症状に気づきにくいという問題もあります。

ストレスと生活習慣

強いストレスは免疫力を低下させ、歯周病菌への抵抗力を弱めます。睡眠不足や偏った食生活も同様です。口の中の健康は、全身の健康状態と切り離せません。

「歯のことだけ気をつければいい」という考え方では、歯周病は防ぎきれないのです。

歯周病の予防〜日常でできること

歯周病の予防は、特別なことをする必要はありません。毎日の積み重ねが、歯を守る最大の武器になります。

正しいブラッシングの習慣

歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを落としきれません。デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、プラーク除去率が大幅に上がります。ブラッシングは力を入れすぎず、歯ぐきの境目を丁寧に磨くことがポイントです。

「毎日磨いているのに歯周病になった」という方の多くは、磨き残しが多い部位があります。歯科医院でブラッシング指導を受けることで、自分の弱点を知ることができます。

定期的な歯科検診とクリーニング

どれだけ丁寧に磨いても、歯石は必ず形成されます。3〜6ヶ月に一度の定期検診とプロフェッショナルクリーニングで、歯石を定期的に除去することが予防の基本です。

定期検診では、歯周ポケットの深さを測定することで、歯周病の進行度を早期に把握できます。自覚症状がなくても、定期的に診てもらうことが大切です。

歯周病予防のための正しいブラッシング方法まとめ〜歯のグラつきを感じたら、すぐに受診を

歯周病による歯のグラつきは、末期だけに現れる症状ではありません。

中等度の段階でもグラつきが生じることがあり、「まだ大丈夫」と放置している間に、どんどん進行してしまいます。歯周病は、早期発見・早期治療が何より重要な病気です。

各段階の特徴をもう一度整理すると、次のようになります。

  • STAGE1(健康)…歯ぐきが引き締まり、出血なし
  • STAGE2(歯肉炎)…出血・赤み・歯が浮く感覚
  • STAGE3(中等度歯周炎)…腫れ・膿・口臭・グラつき始め
  • STAGE4(重度歯周炎)…明確なグラつき・噛みにくさ・強い口臭

「少し気になる」という段階で受診することが、歯を守る最善策です。

早期発見が、あなたの歯を守る最強の武器になります。

赤坂ONO Dental Clinicでは、口腔内カメラやレントゲンを使って現在の状態を丁寧にご説明し、患者さんご自身が納得した上で治療を選択できるよう、カウンセリングを大切にしています。歯周病が心配な方、歯のグラつきが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。赤坂駅7番出入り口から徒歩1分、平日は月・水・木22時まで、土日も18時まで診療しておりますので、お仕事帰りや週末にも通いやすい環境を整えています。

歯を失ってから後悔しないために、今すぐ行動しましょう。

赤坂ONO Dental Clinicでは、WEB予約も対応しています。歯周病の検査・治療・予防まで、幅広くサポートいたします。まずはお気軽にご予約ください。

監修者プロフィール
院長 小野 雄大(おの たけひろ)先生

赤坂駅から徒歩1分の歯医者・歯科クリニック 赤坂ONO Dental Clinicの院長 小野 雄大

略歴
– 2015年3月:岩手医科大学 歯科医師臨床研修 修了
– 医療法人(秋田)、岩手医科大学放射線科、神奈川県内医療法人などで幅広く勤務
– 2024年2月:赤坂ONO Dental Clinic 開業

診療スタンス
– 丁寧なカウンセリングを重視し、口腔内写真やレントゲンを用いて現在の状態をしっかり説明
– 患者さまに治療内容のメリット・デメリットを理解していただいた上で選択してもらう治療方針を実践
– 自身も歯科治療の経験があることから、「患者さまに寄り添う治療」を大切にしている

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