定期検診で何をしているの?クリーニング・レントゲン・歯周病チェックの中身を徹底解説
- 2026年3月24日
- 予防歯科
「定期検診」という言葉を聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
歯科医院から届く案内ハガキを見て、「まだ痛くないから大丈夫」と先延ばしにしていませんか。実は定期検診では、虫歯や歯周病の早期発見だけでなく、日々のセルフケアでは取り除けない汚れを専門的にクリーニングしたり、目に見えない歯や骨の状態をレントゲンで確認したりと、お口の健康を守るための重要な処置を複数行っています。
今回は、赤坂ONO Dental Clinicの院長として、定期検診で実際に何をしているのか、その中身を詳しく解説していきます。

定期検診の基本的な流れと目的
定期検診は、約3か月に1回のペースで受診するのが理想とされています。
検診の主な目的は、虫歯や歯周病などのトラブルを早期に発見し、重症化を防ぐこと。しかし、それだけではありません。日常の歯磨きでは落としきれない汚れを専門的にクリーニングすることで、病気の予防にも大きく貢献しているのです。
検診では、まず問診から始まります。歯や口に関する自覚症状の有無、歯磨きなどの生活習慣について伺います。その後、口腔内の状態を詳しくチェックし、必要に応じてレントゲン撮影や歯周病検査を実施。最後に、歯石除去やクリーニングを行い、ブラッシング指導で締めくくるという流れが一般的です。
定期検診を受けるべき頻度
一般的には3~6ヶ月に1回程度の受診が目安です。
ただし、歯周病のリスクが高い方や、すでに歯周病治療を受けている方は、1~2ヶ月に1回程度の頻度で通院することをおすすめします。定期的な検診を受けることで、歯のトラブルの重症化はほとんど防ぐことができ、長期的には医療費の節約にもつながると言われています。
歯周病検査の詳細な内容
定期検診の中でも特に重要なのが「歯周病検査」です。
歯周病は、歯垢や歯石の中に含まれる細菌が原因で歯ぐきが炎症を起こす病気で、放置すると歯を失う原因にもなります。日本では歯周病有病率が高く、増加傾向が見られるため、国も各自治体に対して20~70歳までの10歳おきに歯周病検診を受けられるようにすることを推奨しています。
歯周ポケット検査
歯周病検査のメインとなるのが「歯周ポケット検査」です。プローブと呼ばれる針状の器具を歯と歯ぐきの間に挿入し、歯周ポケットの深さを測定します。
健康な状態では1~2ミリ程度ですが、3~5ミリになると中等度、5ミリ以上になると重度の歯周病と判定されます。歯周ポケットが深くなると、中に歯周病菌や歯垢、歯石、膿がたまり、非常に不潔な状態になります。深いということは、それだけ歯茎や骨が破壊されているという証拠なのです。
出血検査と動揺度検査
検査の際に歯茎から出血するかどうかで、炎症の有無を診査します。
歯周組織に炎症があると、歯茎が弱っているためわずかな刺激ですぐに出血します。また、歯の揺れの大きさを調べる「動揺度検査」も実施。揺れが大きいと、歯を支える骨やその周りの組織が炎症を起こしたり、傷ついていたり、歯周病の影響を受けていることを示します。
検査は歯の周囲をぐるっと計測し、3次元的に歯槽骨の状態を把握します。全体的に骨が吸収している場合は歯周病菌が原因(歯磨き不良)のことがほとんどですが、一部分だけ骨が吸収している場合は歯根破折や咬合性外傷も考えられます。
レントゲン検査で分かること
レントゲン検査は、目に見えない部分の状態を確認するために欠かせません。
歯を支えている骨(歯槽骨)の状態を調べる検査で、歯周病は歯を支えている骨を溶かすため、現在の骨の状態を見極めることが重要です。レントゲン検査では歯槽骨の状態の概要が分かり、2次元的な情報を得ることができます。
口腔内写真との併用
レントゲンでは再現できない歯や歯茎の色、形態を確認するため、口腔内の写真も撮影します。
治療前と治療後の経過観察のためにも非常に重要で、患者様ご自身が視覚的に変化を確認できるため、モチベーション維持にも役立ちます。当院では、口腔内カメラを使用してカウンセリングをしっかり行い、患者様一人一人に合った治療をご提案しています。
歯石除去とクリーニングの違い
定期検診で行う処置として、多くの方が混同しがちなのが「歯石除去」と「クリーニング」です。
スケーリング(歯石除去)
歯の見えている歯茎より上の部分(縁上)の歯石除去を「スケーリング」といいます。スケーラーと呼ばれる器具を使用して、主に歯の表面の歯石やバイオフィルム(細菌の塊)を除去していきます。
食後の食べカスや汚れは約8時間でプラーク(歯垢)ができ、そのプラークは約48時間で歯石になり始めると言われています。歯石は一度できてしまうと、歯ブラシではなかなか落としきれません。また、歯石はデコボコした形状なため、プラークが付着しやすく、歯周病の原因になります。
SRP(スケーリング・ルートプレーニング)
歯周ポケット内などの歯茎の中(縁下)の歯石除去を「SRP」といいます。
定期検診で行う検査にて、SRPの処置が必要と判断された場合は、歯周治療の領域に移行し、歯周ポケットの内部に溜まった歯石を除去していきます。重要なのは、歯石は歯の見えるところだけでなく、目視できない箇所や歯茎の中にもできるということです。
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)
PMTCは、専門家による機械的な歯のクリーニングを指します。
歯磨きだけでは約60%しか汚れは落とせていないと言われており、しっかり歯磨きをしていても、奥歯などの見えない箇所や歯が重なっていて歯ブラシが届かない所、歯周ポケットの奥深くなど、気付かないうちに細菌が住処をつくり、いつの間にか虫歯や歯周病の原因になっていくのです。
当院では、パウダーでバイオフィルムを除去する「パウダーメインテナンス」を採用しています。適切な歯科管理の重要性は、世界で最も優れたメインテナンスの考え方を広く普及させてこられた、アクセルソン先生が長年にわたり強調してきたことです。

ブラッシング指導(TBI)の重要性
定期検診の最後に行うのが、ブラッシング指導です。
自宅でのブラッシングやセルフケアは非常に大切で、歯科衛生士にしっかり歯磨き指導を受けて実践していれば、歯茎や歯周ポケットの状態は健康に保たれます。しかし、それでも歯の性質・歯並び・だ液の性質・生活環境・食生活・年齢など、各々の環境により様々なリスクがあります。
個別化されたブラッシング指導
患者様のお口の中の環境は様々です。
当院では口腔内カメラを使用してカウンセリングをしっかり行い、患者様一人一人に合った治療をご提案しています。ブラッシング指導も同様で、その方の歯並びや磨き残しの傾向に合わせて、最適な歯磨き方法をお伝えしています。
定期検診だけでは不十分な理由
ここまで定期検診の内容を詳しく解説してきましたが、実は定期検診だけでは歯を守れないケースもあります。
最も大切なのは、ご自宅での指導を受けた方法で、毎日丁寧な時間をかけて行うセルフケアです。また、重度の方は歯科医院で歯周治療を行い、歯周管理の行き届いた時間にしていく必要があります。本当にPMTCだけのものとするなら、定期的にクリーニングを受けて、初めて十分な効果を得ることができるのです。
適切な歯科管理とは
適切な歯科管理とは、歯周病などのリスクの高さに応じて重点を置いた管理のことを指します。
現在、歯周ポケットの深い部位で、一般的な歯科医院で行われているレベルの治療や指導を受けられた患者の深い歯周ポケット内からは、定期的なメインテナンスの際に大量のバイオフィルムの塊が出てきます。ところが、医院で前向きな治療や指導を受けられた方の深い歯周ポケット内からは、バイオフィルムの塊が少量しか出てきません。
つまり、適切な治療を行っていないと、長期間歯周病の原因となる歯周菌にさらされることになり、いくら歯科医院でクリーニングを受けたとしても、歯周病の進行は止められません。
赤坂ONO Dental Clinicでの定期検診の特徴
当院では、カウンセリングをとても重要視しています。
初めに口腔内写真、レントゲンを撮影し、それらを一緒に見ながら現在の病態の説明、治療の提示(症例によっては複数の治療を提示します)を行い、治療のメリット・デメリットを伝え、患者様の納得を得られた後に治療を開始します。患者様の背景もありますので、最良の治療は患者様により様々です。
痛みに配慮した治療
当院では患者様の負担を軽減させるために、歯科用レーザーを使用して痛みを極力減らし、治療を行います。
「歯科治療=怖い・痛い」というイメージの方も多いと思いますが、私自身も歯医者になる前に歯科治療で苦労してきた人間なので、できる限り患者様の負担を減らし、寄り添った治療を行っていきたいと考えております。
最新機器による精密治療
当院では、CTやマイクロスコープを用いた精密治療や審美面に配慮したウルトラファインバブルなど最新機器を導入しております。
また、クラスB滅菌器の導入など、衛生管理・感染対策を行っておりますので、安心してご来院ください。赤坂駅7番出入り口より徒歩1分と好立地でアクセスしやすく、平日月水木は22時まで、土日は18時まで診療を行っておりますので、お仕事終わりや平日通えない患者様でも通院しやすい歯科クリニックです。
まとめ:定期検診で健康な歯を守りましょう
定期検診では、歯周病検査、レントゲン検査、歯石除去、クリーニング、ブラッシング指導など、多岐にわたる処置を行っています。
これらは単なる「チェック」ではなく、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療、そして予防のための重要なプロセスです。鏡で見ただけではわからない歯の汚れや、歯磨きだけでは取れない歯の汚れがあるため、国家資格を持つ歯科衛生士に専用の機械でしっかり汚れを除去してもらうことが大切です。
歯の健康を維持するには、定期的に歯医者で検診を受けることがとても大切なのです。赤坂エリアで歯科医院をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。詳細は赤坂ONO Dental Clinicの公式サイトをご覧ください。
監修者プロフィール
院長 小野 雄大(おの たけひろ)先生

略歴
– 2015年3月:岩手医科大学 歯科医師臨床研修 修了
– 医療法人(秋田)、岩手医科大学放射線科、神奈川県内医療法人などで幅広く勤務
– 2024年2月:赤坂ONO Dental Clinic 開業
診療スタンス
– 丁寧なカウンセリングを重視し、口腔内写真やレントゲンを用いて現在の状態をしっかり説明
– 患者さまに治療内容のメリット・デメリットを理解していただいた上で選択してもらう治療方針を実践
– 自身も歯科治療の経験があることから、「患者さまに寄り添う治療」を大切にしている

