歯が欠けた・ヒビが入ったときどうする?受診の目安と治療法を歯科医が解説|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

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医療コラム

歯が欠けた・ヒビが入ったときどうする?受診の目安と治療法を歯科医が解説|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

歯が欠けた・ヒビが入ったときどうする?受診の目安と治療法を歯科医が解説

歯が欠けた!その瞬間、あなたはどうしますか?

舌で歯を触ったときに感じる違和感・・・。

鏡を見ると、歯の先端が少し欠けている。食事中に突然「バリッ」という音とともに、歯の一部が欠けてしまった経験はありませんか?歯が欠けるという事態は、意外と身近に起こります。痛みがない場合もあるため、つい放置してしまいがちですが、それは大きな間違いです。

歯が欠けたりヒビが入ったりする原因は、むし歯、歯ぎしり、外傷など様々です。原因によって適切な対処法や治療法も異なります。この記事では、歯科医の視点から、歯が欠けた際の正しい対処法、受診のタイミング、そして最新の治療法まで詳しく解説します。

歯が欠ける主な原因とは?

歯が欠けてしまう原因を理解することは、予防と適切な対処の第一歩です。

むし歯による歯の欠け

食事中に歯が欠けるケースの大半は、むし歯が原因です。むし歯は歯の表面のエナメル質から進行し、その下の象牙質を溶かしていきます。象牙質はエナメル質と比べて柔らかいため、一部でもむし歯が象牙質に達すると、そこからどんどん進行していくのです。

表面上は点に見える小さなむし歯でも、中で大きくむし歯が広がっている可能性があります。エナメル質は無事でもその下の象牙質は溶けてスカスカの状態ですから、食べ物を咀嚼するときに脆くなった歯の一部が欠けてしまうのです。

歯ぎしり・食いしばり・歯列接触癖

多くの方が無意識のうちに行っている歯ぎしりや食いしばり。特に寝ている間は要注意です。歯ぎしり・食いしばり時に歯にかかる荷重は、その方の体重の数倍と言われるほど過度な力です。

目に見えない小さなヒビが入ったり、歯の先端や歯ぐきとの境目が欠けてきたり、むし歯でもないのに歯が壊れていきます。また、「歯列接触癖」という上下の歯を軽く接触させる癖のある方は、日頃から継続的に歯への刺激が加わっているため、他の人より歯が欠けやすかったり割れやすかったりします。

外傷や硬いものを噛んだとき

自転車やバイクで転んで顔を強打したり、小さいお子様だと遊具や壁にぶつかったりすると、歯が欠けたり折れたり、時には歯が抜けてしまうこともあります。また、硬いものを強く噛んでしまったときなどにも、前歯が欠けたり折れたりすることがあります。

酸蝕歯による歯の脆弱化

普段から酸性の強い柑橘類やお酒などをよく摂取する習慣のある方は、人より脱灰が進みやすくエナメル質の大部分が溶けて歯が脆くなります。この状態を「酸蝕症」と診断します。

酸性の食品だけでなく、逆流性食道炎などの病気によって日常的に胃酸に歯がさらされる方や、砂糖を大量に使用している清涼飲料水やスポーツドリンクをこまめに摂取される方も、この病気になっている可能性が高いといえます。

歯が欠けたときの応急処置

突然歯が欠けてしまったとき、慌てずに正しい対処を取ることが重要です。

欠けた部分には触らない

歯が欠けるとお口の中に違和感が生じて、どうしても触りたくなってしまいます。しかし、欠けた部分を指や舌で触ることはやめましょう。雑菌が入って炎症を起こす原因となってしまいます。

また、脱臼や歯の根が折れてグラグラしている場合は、触ることで刺激を与えて症状を悪化させる恐れもあります。残せた歯を失ってしまう事態にもなりかねません。

欠けた歯の正しい保存方法

状態にもよりますが、欠けた歯を正しく保存しておけば歯医者さんで再び付けてもらえる可能性もあります。

乾燥させると歯の周りの組織が死滅してしまうので、再植することが不可能になってしまいます。そのため、歯の上部が欠けた場合であれば、濡れたガーゼに包むようにしましょう。根元から折れた場合は、歯の根の周りにある歯根膜というクッションの役割を果たしている繊維質の膜を乾燥から守らないといけません。

ドラッグストアで購入できる歯の保存液に漬けて歯医者さんに持って行きましょう。また、封を開けてない「無脂肪乳」に漬けるという方法もあります。牛乳の浸透圧は比較的体液に近いので、歯根膜を破壊せずに乾燥から守ることができます。

痛みがある場合は鎮痛剤を服用

歯が欠けたときに神経が露出、損傷を受けるなどすると強い痛みが出ることが多いです。歯が欠ける事態は突然襲ってくることが多く、運悪く歯医者さんが休日や診療時間外の場合もあります。

その場合は、市販の痛み止めを服用して鎮め、できるだけ早く歯医者さんを受診しましょう。

放置は危険!すぐに歯医者さんへ

痛みがなく、見た目にも気にならなくても放置しておくのは危険です。欠けた歯は脆くなっているので、その状態で食事をしているとさらなる大きな損傷につながる可能性もあります。

また、欠けた原因がむし歯であれば悪化するのはもちろん、そうでない場合でも歯の内部の柔らかい象牙質の部分や神経が露出していると虫歯になりやすくなります。さらには、歯が欠けたことで噛みにくい状態が続くと、噛み合わせの全体のバランスが悪くなることもあります。

歯が欠けたときの治療法

歯が欠けた際の治療法は、欠けた程度や原因によって異なります。

小さく欠けた場合の治療

欠けたことで鋭利なところがあれば削って、「コンポジットレジン」という白いプラスチックを詰めます。この治療は比較的短時間で終わり、1回の通院で完了することも多いです。

大きく欠けた場合の治療

状態が良ければ、欠けた歯を歯科用接着剤で付けます。再植が難しい場合は、鋭利な箇所を削って歯型を取ります。それによって作成した「クラウン」という被せ物を装着します。

被せ物の素材は保険診療であれば、銀歯や白いレジンを用います。自由診療であれば、セラミックやジルコニアが使われることが多いです。

神経が露出している場合の根管治療

神経を取り除く「根管治療」をします。歯の内部の象牙質まで欠けて、神経が露出していると痛みが発生します。そのため、ファイルと呼ばれる先のとがったやすりのような道具で神経やその周りの組織を取り除きます。

神経が入っている根管内部をきれいにしたら、細菌が入らないように薬を詰めます。最後は、歯型を取って作った被せ物を装着します。

歯が脱臼している場合の治療

歯に強い衝撃を受けると、脱臼することがあります。脱臼とは歯が横に動く、歯茎の中に埋まるなど定位置から動いてしまうことです。

歯医者さんでレントゲンを撮って炎症や神経、歯を支える組織の状態を確認します。問題なければ、両隣の歯と接着して元の位置に固定してから数日様子を見ます。

むし歯による歯の欠けの治療

むし歯が原因で歯が欠けた場合、むし歯になった部分を削り歯の代わりとなる材料をつめて修復します。

むし歯の大きさよって治療内容や回数が変わるため、詳しい治療計画は診査・診断を行ってからになります。1回で終わることもありますが、欠けてしまうほどの状態であればむし歯の範囲も大きいと予想されますので、1本の治療で数回の通院が必要となることもあります。

一度削った歯は二度と元には戻らないため、残っている歯を少しでも長く守っていくことが大切です。むし歯になりにくい素材を使ったさまざまなつめ物があり、患者様の状態に合わせて最適なものをご提案します。

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歯ぎしり・食いしばりへの対処法

欠けた部分を修復することはできますが、こういった癖を治さない限り、何度でも同じように欠けてしまいます。癖を根本的に治療することは難しいため、患者様の自助努力に頼らざるを得ません。

ただそれも起きている間だけで、睡眠中の無意識の時間帯はどう頑張っても抑制することはできません。しかし、ダメージを軽減することは可能です。睡眠時に着用する「ナイトガード」の作製をおすすめしています。眠っている間の歯ぎしり・食いしばりから歯やつめ物を守ってくれます。

受診の目安とタイミング

歯が欠けたとき、いつ歯医者さんを受診すべきか迷う方も多いでしょう。

基本的には、痛みの有無に関わらず、できるだけ早く受診することをおすすめします。保存液や無脂肪乳に漬けて保存しても、時間が経てば経つほど欠けた歯の状態は劣化します。早ければ早いほど再植の可能性も高いのです。

特に以下のような症状がある場合は、緊急性が高いため即座に受診してください。

  • 強い痛みがある
  • 出血が止まらない
  • 歯がグラグラしている
  • 神経が露出している可能性がある
  • 大きく欠けている

痛みがない場合でも、放置すると様々なリスクがあります。欠けた歯は脆くなっているため、さらなる損傷につながる可能性があります。また、噛み合わせのバランスが崩れ、顎関節の痛みやお口の中や舌を傷つけてしまうこともあります。最終的には歯を失うまでに至る恐れもあるのです。

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歯が欠けるのを予防するには?

歯が欠けるのを防ぐためには、日頃からの予防が重要です。

まず、むし歯予防のために定期的な歯科検診を受けましょう。初期のむし歯を発見し、早期治療することで歯が欠けるリスクを減らせます。また、正しい歯磨き習慣を身につけ、フッ素入り歯磨き粉を使用することも効果的です。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、ナイトガードの使用を検討してください。睡眠中の無意識の力から歯を守ることができます。また、ストレス管理も重要です。ストレスが歯ぎしりや食いしばりの原因となることが多いためです。

食生活にも注意が必要です。硬すぎる食べ物を無理に噛むことは避け、酸性の強い食品や飲料の過剰摂取を控えましょう。清涼飲料水やスポーツドリンクをこまめに摂取する習慣がある方は、特に注意が必要です。

まとめ

歯が欠けたりヒビが入ったりする事態は、誰にでも起こりうることです。

原因はむし歯、歯ぎしり、外傷、酸蝕歯など様々ですが、いずれの場合も早期の適切な対処が重要です。欠けた部分には触らず、欠けた歯を正しく保存し、できるだけ早く歯科医院を受診してください。

治療法は欠けた程度や原因によって異なりますが、小さな欠けであればコンポジットレジンでの修復、大きな欠けであればクラウンでの被せ物、神経が露出している場合は根管治療が必要となります。痛みがないからといって放置すると、さらなる損傷や噛み合わせの悪化、最終的には歯を失うリスクもあります。

日頃から定期的な歯科検診を受け、正しい歯磨き習慣を身につけ、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方はナイトガードの使用を検討するなど、予防に努めることが大切です。

歯の健康は全身の健康にもつながります。少しでも違和感を感じたら、早めに歯科医院を受診しましょう。

詳しい治療法やご相談については、赤坂ONOデンタルクリニックまでお気軽にお問い合わせください。

監修者プロフィール
院長 小野 雄大(おの たけひろ)先生

赤坂駅から徒歩1分の歯医者・歯科クリニック 赤坂ONO Dental Clinicの院長 小野 雄大

略歴
– 2015年3月:岩手医科大学 歯科医師臨床研修 修了
– 医療法人(秋田)、岩手医科大学放射線科、神奈川県内医療法人などで幅広く勤務
– 2024年2月:赤坂ONO Dental Clinic 開業

診療スタンス
– 丁寧なカウンセリングを重視し、口腔内写真やレントゲンを用いて現在の状態をしっかり説明
– 患者さまに治療内容のメリット・デメリットを理解していただいた上で選択してもらう治療方針を実践
– 自身も歯科治療の経験があることから、「患者さまに寄り添う治療」を大切にしている

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