歯周病|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

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歯周病

歯周病|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

歯周病とは

歯周病とは

歯周病とは、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)に細菌が侵入し、侵入した細菌の出す毒素(LPS)によって歯を支えている骨を溶かします。結果的に骨の支えを失った歯が脱落する病気です。

日本人の歯周病罹患率は30代から徐々に増加し、40代では20%~30%、55歳以上は45%以上とされています。(2021年厚生労働省調べ)
歯周病により保存不可と診断され抜歯となったケースは55歳以上で45%以上とされ現在抜歯の原因第1位です。

歯周病の症状

歯肉炎(歯周病前段階)

  • 歯茎の腫れ、出血:細菌により歯茎が炎症を起こした状態。
  • 口臭:口臭の原因はほとんどが歯周病によるもの、治療すると治ります。
  • 歯石でざらざらする
  • 口の中がネバネバする:ストレスや寝不足など様々な原因がありますが、歯周病もその1つです。

歯周病

歯肉炎の症状にプラスして、

  • 歯茎が急激に下がってきた:歯茎は腫れていますが、支える骨が溶けているので時間の経過とともに全体的に下がります。
  • 歯がぐらぐら動揺する:歯を支えている骨がなくなるので、動揺します。
  • 口臭、出血がひどくなる。
  • 膿が出てくる。
  • 食物が詰まりやすい:骨が溶けて隙間が大きくなるため。
  • 歯が浮いたような感じがする。歯の周りの骨が全て無くなると歯茎の繊維でくっついているだけの状態になります。

歯周病の予防

個人の予防

口の中を清潔に保つことが大事です。特に歯と歯の間に汚れが溜まりやすいので意識して磨きましょう。

  • 1日3回15分以上の歯磨き
  • フロスなどの歯間清掃用器具、洗口剤の使用
  • 生活習慣の改善

クリニックでの予防

  • 歯周病検査:どの歯のどの部位が歯周病に罹患されているかを検査します。
  • クリーニング・歯石取り(2wで歯石になるため1か月予防の歯科が多いようです。)
  • 歯磨き指導・正しい歯磨きの仕方を学ぶことにより磨き残しを少なくします。
  • 歯のない部位、不適合のかぶせものへの補綴
  • 矯正による歯並びの改善
  • 歯ぎしりなどへの予防・治療

歯周病の治療

歯周病は歯周ポケットの中の歯石・細菌・汚れなどの感染源を除去し、歯磨きやクリーニングにより歯石や汚れの付着を防ぎ、口腔内を清潔に保つことにより徐々に治癒していきます。

歯周病の治療手順

歯周基本治療

1

歯茎の検査

全体的なレントゲン、歯周ポケットの深さの測定を行い現在の歯茎の状態・改善方法のカウンセリングを行います。

2

治療

超音波スケーラー、手用スケーラーにて縁上歯石の除去を行います。軽度の歯周病、歯肉炎の治療です。
同時にブラシで機械的清掃を行い歯に付着した汚れを取り除きブラッシング指導を行い、歯磨きによる汚れの除去効率を上げます。
当院では治療後ハビットプロにて洗口にて消毒し予防効果を上げます。

3

歯茎の再検査

改善が見られない深い歯周ポケットに対して麻酔を使用し奥まで清掃します。(ルートプレーニング)
治療後ハビットプロにて洗口にて消毒し予防効果を上げます。
インプラントが埋入されている部位に関しては、通常の器具ではインプラント体に傷がつき汚れや歯石が付着しやすくなりますので、チタン製の器具にて対応させて頂いております。
ハビットプロ(洗口剤):歯科専売の洗口剤、CPC(歯周病原菌を殺菌し、歯垢の付着を防ぐ)の濃度が高い。

歯周外科治療

歯茎を切除し根の奥の汚れを除去する治療です。歯周基本治療であるスケーリング・ルートプレーニングを行っても改善しない場合に行われます。

歯肉を切開して歯根に付着した歯石や感染組織を隅々まで除去、ウルトラファインバブル水と生理食塩水にて洗浄します。
また同時に失われた歯周組織(骨や歯茎など)を再生させるために歯周組織再生療法を行うことを推奨します。

当院では再生療法としてリグロスやエムドゲイン+人工骨を使用し組織の再生を行い、メンブレンにて保護、最後にCO2レーザーにて滅菌しCO2レーザーの特徴である組織活性層の働きで再生を促します。

各歯茎の検査時にポケットの改善を認めた場合メンテナンスへ移行します。

  • ウルトラファインバブル
    1㎛以下の気泡を封入、気泡が汚れに吸着し、剝がしとる。また、圧壊時のフリーラジカル作用により菌やウイルスの増殖を抑制する。
  • リグロス
    遺伝子組み換えヒト塩基性繊維芽細胞増殖因子。歯周組織再生材。
  • エムドゲイン
    エナメルマトリックスデリバティブ。歯根表面に塗布することによりセメント質の再生を誘導する。
  • 人工骨
    GC・サイトランスグラニュールを使用。骨へと置き換わる骨補填材料。

歯周病治療のメリット・デメリット

メリット

歯周病治療のメリットとして歯周病により骨が溶けなくなるため歯の脱落を防げる、隠れた歯石を除去するため口臭が低減される、炎症がなくなるため歯茎からの出血や腫れがなくなるなどが挙げられます。
また、歯周病と関連する全身疾患への予防が可能です。

歯周病と関連する全身疾患

  • 糖尿病
  • 心筋梗塞・脳梗塞
  • 低体重児
  • 誤嚥性肺炎など

デメリット

デメリットとして歯茎が下がり見た目が悪くなる。また歯茎が下がったことにより知覚過敏(冷たいものなどがしみる)が起きることがあります。(再生療法にてある程度は防ぐことはできます。)

歯周病治療はリスクも伴いますが、効果は必ず出ます。ただし、術後にメインテナンスやセルフケアを行わないと再度歯周病に罹患します。
治療後は歯磨きの仕方の改善や、定期的な歯石取り、フロスや洗口剤などの使用により再度の感染を防ぐことが大事になります。

まとめ

個人の歯磨きで磨き残しがなく完璧に磨くのはとても難しく、歯の汚れは約2週間程度で唾液中のリン酸やカルシウムと結合し歯石となります。(厚生労働省e-ヘルスネット)
そのため定期的な歯のクリーニングが必要とされています。

歯周病は痛みなどの自覚症状が乏しく、気づかない方が多い病気ですが早期に治療を行えば必ず治癒する病気であり、予防できます。
現代の歯科治療は機材、材料が大きく進化し、昔では抜歯であった歯も残せる可能性があります。

当院も患者の意に沿い、希望するのであればできる限り歯を残す努力をします。しかし、虫歯も歯周病も時間の経過とともに悪化していき、どうにもならない場合もあります。
そうなる前に、早期に自分の口腔内の状態を把握し、治療又は予防を始めることが大切であると考えております。

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