ホワイトニング効果の個人差はなぜ生じる?原因と対策を解説|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

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医療コラム

ホワイトニング効果の個人差はなぜ生じる?原因と対策を解説|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

ホワイトニング効果の個人差はなぜ生じる?原因と対策を解説

歯の白さは、笑顔の印象を大きく左右します。近年、ホワイトニング治療を希望される患者さんが増えていますが、同じ治療を受けても効果に個人差が生じることがあります。

「なぜ友人は一度の施術でとても白くなったのに、自分はあまり変化がないのだろう?」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。歯科医師として年間100本以上のインプラント症例を手がける私が、ホワイトニング効果の個人差が生じる原因と、より効果的な対策について解説します。

ホワイトニング効果に個人差が生じる主な原因

ホワイトニングを行っても、人によって効果に差が出ることがあります。なぜこのような個人差が生じるのでしょうか。

私が赤坂ONO Dental Clinicで多くの患者さんのホワイトニング治療を担当してきた経験から、効果の個人差には主に以下のような原因があることがわかっています。

1. 歯の質や構造の違い

まず大きな要因として挙げられるのが、歯の質や構造の個人差です。歯はエナメル質、象牙質、歯髄(神経)などから構成されていますが、これらの色・透明度・厚さは人それぞれ異なります。

特にエナメル質が薄い方は、内側の象牙質の色が透けて見えやすくなります。象牙質は本来黄色みを帯びているため、エナメル質が薄いと黄ばんで見えることが多いのです。

このような歯の構造的特徴を持つ方は、ホワイトニング剤が作用しても、内側から透ける象牙質の色の影響で、思ったほど白く見えないことがあります。

2. 変色の種類と程度

歯の変色には様々な種類があり、変色の原因によってホワイトニングの効果が異なります。

コーヒーや紅茶、赤ワインなどによる表面的な着色は比較的落としやすいですが、長年の喫煙によるヤニや加齢による変色は、ホワイトニングの効果が出にくいことがあります。

また、テトラサイクリン系抗生物質による変色(テトラサイクリン歯)は、歯の内部で起きる変色のため、通常のホワイトニングでは効果が限定的です。ただし、複数回のホワイトニングを行うことで、徐々に改善する可能性もあります。

3. 過去の歯科治療の影響

詰め物や被せ物などの人工物は、ホワイトニング剤に反応しません。そのため、天然歯がホワイトニングで白くなっても、詰め物や被せ物の色は変わらないため、色の差が目立つことがあります。

また、金属の詰め物や被せ物から溶け出した金属イオンによって歯が黒ずんでいる場合、このタイプの変色はホワイトニングでは改善しにくいです。

神経を取った歯(無髄歯や失活歯)も時間の経過とともに黒ずむことがありますが、通常のホワイトニングでは白くなりにくい特徴があります。

ホワイトニングが効きにくい歯の特徴

ホワイトニング治療を検討される際には、ご自身の歯がどのタイプに当てはまるかを知っておくことが重要です。効果が出にくい可能性がある歯の特徴をいくつか紹介します。

1. フッ素コーティングされた歯

歯科医院でフッ素塗布を受けた直後は、歯の表面にフッ素のコーティングが形成されています。このコーティングはホワイトニング剤の浸透を妨げるため、効果が出にくくなることがあります。

ホワイトニングを予定している方は、フッ素塗布のタイミングについて歯科医師に相談することをおすすめします。一般的には、ホワイトニング後にフッ素塗布を行うのが効果的です。

2. ホワイトスポットやバンディングのある歯

ホワイトスポット(歯の表面に現れる白い斑点)やホワイトバンド(帯状の白い部分)がある歯では、ホワイトニングによってこれらの部分が強調されることがあります。

当院でも実際にホワイトスポットが強調されるケースや、ホワイトバンドが出現するケースを経験しています。事前に予測できる場合は患者さんにご説明していますが、施術してみてから初めてわかることもあります。

3. 加齢による黄ばみ

年齢を重ねるにつれて、エナメル質が徐々に薄くなり、内側の象牙質の黄色が透けて見えやすくなります。また、象牙質自体も加齢とともに色が濃くなる傾向があります。

このような加齢による黄ばみは、若い方の表面的な着色と比べると、ホワイトニングの効果が出にくいことがあります。ただし、効果がまったく出ないわけではなく、複数回のホワイトニングを行うことで徐々に改善することも多いです。

4. 歯茎のキワや犬歯

歯茎に近い部分や、犬歯は他の歯と比べてホワイトニングの効果が出にくい傾向があります。特に犬歯は本来やや黄色みを帯びていることが多く、前歯と同じ白さを求めると、不自然な印象になることもあります。

自然な白さを目指すためには、すべての歯を均一に真っ白にするのではなく、歯の種類による色の違いを考慮した施術が重要です。

より効果的なホワイトニングのための対策

ホワイトニング効果の個人差は避けられないものですが、より効果的な結果を得るためのいくつかの対策があります。

1. デュアルホワイトニングの活用

当院では、オフィスホワイトニングだけでなく、ホームホワイトニングも組み合わせた「デュアルホワイトニング」をおすすめしています。

オフィスホワイトニングは歯科医院で行う高濃度の薬剤を使用した施術で、即効性がありますが、効果に個人差が出やすいです。一方、ホームホワイトニングは低濃度の薬剤を使用し、自宅で時間をかけて行うため、薬剤が深く浸透し、より白く、効果が長持ちする特徴があります。

この2つを組み合わせることで、オフィスホワイトニングで即効性を得つつ、ホームホワイトニングで色ムラを均一にし、白さを維持することができます。特に効果が出にくいタイプの歯でも、デュアルホワイトニングなら満足度の高い結果が期待できます。

2. 事前のクリーニングと歯科検診

ホワイトニングの効果を最大限に引き出すためには、事前の歯科検診とクリーニングが重要です。歯石や表面の着色汚れを除去することで、ホワイトニング剤がより効果的に作用します。

また、虫歯や歯周病がある場合は、ホワイトニング前に治療を行う必要があります。虫歯があると、ホワイトニング剤が虫歯部分から浸透して強い痛みを引き起こす可能性があります。歯周病がある場合も、歯茎の炎症が悪化するリスクがあります。

当院では、ホワイトニング前に口腔内の状態を詳しく確認し、必要に応じて治療やクリーニングを行ってから施術に進めています。

3. 適切な回数と期間の設定

ホワイトニングの効果は一度の施術ですぐに現れる方もいれば、複数回の施術が必要な方もいます。特に変色が強い場合や、効果が出にくいタイプの歯の場合は、長期的な計画が必要です。

「一度やって効果がなかったから」と諦めるのではなく、歯科医師と相談しながら適切な回数と期間を設定することが大切です。

当院の経験では、オフィスホワイトニングを1回行った後、ホームホワイトニングを2週間から1ヶ月半(1〜3サイクル)続けることで、多くの方が満足のいく結果を得られています。

ホワイトニング効果を長持ちさせるためのケア

せっかく白くなった歯も、適切なケアをしないと徐々に元の色に戻ってしまいます。ホワイトニング効果を長持ちさせるためのポイントをご紹介します。

1. 着色しやすい飲食物の摂取に注意

コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなどの色素の強い飲食物は、歯を着色させやすい傾向があります。特にホワイトニング直後は歯の表面が若干多孔質になっているため、着色しやすい状態です。

ホワイトニング後48時間は、これらの飲食物を避けるか、摂取後すぐに口をすすぐことをおすすめします。その後も、色の濃い飲食物を摂取した後はできるだけ早く歯磨きをする習慣をつけると、着色を防ぐことができます。

2. 定期的なメンテナンス

ホワイトニング効果を維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。3〜6ヶ月に一度の歯科検診とクリーニングを受けることで、表面の着色を除去し、歯の健康を保つことができます。

また、ホワイトニング効果は徐々に薄れていくため、半年から1年程度で色の後戻りが起こることがあります。効果を維持したい場合は、定期的なタッチアップ(追加のホワイトニング)を検討するとよいでしょう。

3. 適切なホームケア

日々のホームケアも、ホワイトニング効果を維持するために重要です。フッ素入りの歯磨き粉を使用し、歯間ブラシやフロスで歯間もしっかり清掃することで、着色の蓄積を防ぎます。

ただし、ホワイトニング直後は知覚過敏(しみる症状)が出ることがあるため、知覚過敏用の歯磨き粉を使用するなど、症状に合わせたケアが必要です。

また、喫煙は歯の着色の大きな原因となるため、ホワイトニング効果を長持ちさせたい方は禁煙を検討されることをおすすめします。

ホワイトニングを検討する際の注意点

最後に、ホワイトニングを検討される際の注意点をいくつかご紹介します。

1. 適切な歯科医院の選択

ホワイトニングは歯科医院で行うことが安全です。特に効果に個人差があることを理解し、丁寧なカウンセリングを行ってくれる歯科医院を選ぶことが重要です。

当院では、ホワイトニング前に口腔内写真やレントゲンを撮影し、現在の歯の状態を詳しく説明した上で、期待できる効果や起こりうる症状についても丁寧にお伝えしています。また、患者さん一人ひとりに合った治療計画を提案し、納得いただいた上で施術を行っています。

2. 期待値の適正化

ホワイトニングで得られる効果には個人差があるため、インターネットなどで見る劇的なビフォーアフター写真と同じ結果が必ずしも得られるわけではありません。

実際には、標準的なケースでA3(平均的な日本人の歯の色)からA1程度までの変化が期待でき、2〜3割の方はさらに白くなることもあります。しかし、中にはあまり効果が出ない方や、まだらに白くなる方もいます。

事前に歯科医師と相談し、自分の歯の状態に合った現実的な期待値を持つことが、満足度の高いホワイトニング体験につながります。

3. 副作用への対応

ホワイトニングの主な副作用として、一時的な知覚過敏(しみる症状)があります。これは通常数日で改善しますが、症状が強い場合は知覚過敏用の歯磨き粉や処方薬で対応できます。

また、ホワイトニング剤が歯茎に触れると、一時的な炎症を起こすことがあります。当院では、歯茎を保護するジェルを使用するなど、副作用を最小限に抑える工夫をしています。

ホワイトニングに不安がある方は、まずは歯科医院での相談から始めることをおすすめします。専門家のアドバイスを受けることで、ご自身に合った安全なホワイトニング方法を見つけることができます。

まとめ:ホワイトニング効果を最大化するために

ホワイトニング効果の個人差は、歯の質や構造、変色の種類と程度、過去の歯科治療など、様々な要因によって生じます。効果が出にくいタイプの歯もありますが、適切な対策を講じることで、多くの場合は満足のいく結果を得ることができます。

より効果的なホワイトニングのためには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせたデュアルホワイトニングがおすすめです。また、事前のクリーニングと歯科検診、適切な回数と期間の設定も重要です。

ホワイトニング効果を長持ちさせるためには、着色しやすい飲食物への注意、定期的なメンテナンス、適切なホームケアが欠かせません。

歯の白さは笑顔の印象を大きく左右します。ホワイトニングを検討される際は、信頼できる歯科医院でしっかりとカウンセリングを受け、ご自身の歯に合った方法を選ぶことが大切です。

赤坂ONO Dental Clinicでは、患者さん一人ひとりの歯の状態に合わせた丁寧なカウンセリングと施術を行っています。ホワイトニングに関するご質問やご相談がありましたら、お気軽に当院までお問い合わせください。

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監修者プロフィール
院長 小野 雄大(おの たけひろ)先生

赤坂駅から徒歩1分の歯医者・歯科クリニック 赤坂ONO Dental Clinicの院長 小野 雄大

略歴
– 2015年3月:岩手医科大学 歯科医師臨床研修 修了
– 医療法人(秋田)、岩手医科大学放射線科、神奈川県内医療法人などで幅広く勤務
– 2024年2月:赤坂ONO Dental Clinic 開業

診療スタンス
– 丁寧なカウンセリングを重視し、口腔内写真やレントゲンを用いて現在の状態をしっかり説明
– 患者さまに治療内容のメリット・デメリットを理解していただいた上で選択してもらう治療方針を実践
– 自身も歯科治療の経験があることから、「患者さまに寄り添う治療」を大切にしている

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