子どもの虫歯予防に効果的な7つの習慣|歯科医が教える最新ケア方法|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

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医療コラム

子どもの虫歯予防に効果的な7つの習慣|歯科医が教える最新ケア方法|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

子どもの虫歯予防に効果的な7つの習慣|歯科医が教える最新ケア方法

子どもの虫歯予防は、将来の歯の健康を左右する重要なテーマです。虫歯になってから治療するより、予防することで子どもの笑顔を守りましょう。

私は赤坂ONO Dental Clinicの院長として、多くの親子と向き合ってきました。その経験から、子どもの虫歯予防に本当に効果的な方法をお伝えします。

子どもが虫歯になりやすい理由

子どもの歯は大人と比べて虫歯になりやすい特徴があります。その理由をしっかり理解することが、効果的な予防の第一歩です。

子どもの歯のエナメル質は大人よりも薄く、酸に対する抵抗力が弱いのです。そのため、同じ環境でも大人より虫歯になるリスクが高くなります。また、乳歯は永久歯に比べて歯の質がもろいという特性があります。

さらに、子どもは歯磨きの技術が未熟で、自分で上手に磨くことができません。特に奥歯や歯と歯の間の清掃が不十分になりがちです。

甘いものが好きな子どもも多く、おやつやジュースの頻度が高いことも虫歯リスクを高める要因です。糖分を摂取するたびに口内が酸性に傾き、歯が溶け出す環境になるのです。

 

子どもの虫歯予防に効果的な7つの習慣

では、具体的にどのような習慣が子どもの虫歯予防に効果的なのでしょうか。日々の生活に取り入れやすい7つの習慣をご紹介します。

1. 正しい歯磨き習慣を身につける

子どもの虫歯予防の基本は、やはり毎食後の歯磨きです。特に就寝前の歯磨きは最も重要です。

子どもが自分で磨いた後は、必ず保護者による「仕上げ磨き」を行いましょう。小学校低学年までは、子どもだけの歯磨きでは不十分な場合がほとんどです。特に奥歯や歯と歯の間は虫歯になりやすいので、丁寧に磨いてあげてください。

歯ブラシは子どもの口に合ったサイズのものを選び、毛先が開いたら交換しましょう。歯磨き粉は子ども用のフッ素入りのものがおすすめです。

歯磨きを嫌がる子どもには、楽しい雰囲気づくりが大切です。歯磨き中に好きな歌を歌ったり、磨き終わったら褒めたりして、ポジティブな体験にしましょう。

どうしても嫌がる場合は無理強いせず、タイミングや姿勢を変えてみるのも一つの方法です。

2. フッ素を上手に活用する

フッ素は歯の再石灰化を促進し、虫歯菌の働きを抑える効果があります。子どもの虫歯予防には非常に効果的です。

フッ素入り歯磨き粉を使用する際は、年齢に合った適切な量を使いましょう。3歳未満はごく少量(米粒大)、3歳以上はグリーンピース大が目安です。

歯科医院でのフッ素塗布も定期的に受けることをおすすめします。プロフェッショナルによる塗布は、市販品より高濃度で効果的です。

3. 食生活を見直す

食事やおやつの内容と頻度は、虫歯予防において非常に重要です。特に注意したいのが「だらだら食べ」の習慣です。

食べ物や飲み物を口にするたびに、口内は酸性になり歯が溶け出す環境になります。この状態が長く続くと、虫歯リスクが高まります。食事やおやつの時間を決め、その間に2〜3時間の間隔を空けることが理想的です。

甘いジュースやスポーツドリンクは、虫歯リスクを高めます。水や麦茶など、糖分を含まない飲み物を習慣づけましょう。

おやつを選ぶ際は、チーズやヨーグルトなどの乳製品がおすすめです。これらには虫歯予防効果があると言われています。また、野菜スティックなど噛む力を育てる食品も良いでしょう。

寝る前の飲食は特に避けるべきです。就寝中は唾液の分泌が減り、自浄作用が弱まるため、虫歯菌が活発に活動してしまいます。

4. 定期的な歯科検診を受ける

子どもの歯の健康を守るためには、定期的な歯科検診が欠かせません。初めての歯科受診は、最初の乳歯が生えてから半年以内が理想的です。

その後は3〜6ヶ月ごとの定期検診をおすすめします。虫歯の早期発見・早期治療だけでなく、歯並びや顎の発育なども確認できます。

歯科医院では、プロフェッショナルによる歯のクリーニングやフッ素塗布も受けられます。これらは家庭でのケアを補完する重要な予防措置です。

5. キシリトールを活用する

キシリトールは、虫歯菌が酸を作るのを抑制する効果があります。特に食後に使用すると効果的です。

キシリトール入りのガムやタブレットは、3歳以上の子どもなら安全に使用できます。ただし、誤飲に注意し、適切な量を与えるようにしましょう。

キシリトールは歯磨きの代わりにはなりませんが、外出先など歯磨きができない状況での補助的な予防法として活用できます。

6. 正しい知識を身につける

子どもの虫歯予防には、保護者の正しい知識が不可欠です。虫歯の原因や予防法について理解を深めましょう。

例えば、虫歯は親から子へ感染することをご存知でしょうか?大人の唾液を通じて虫歯菌が子どもに移ることがあります。食べ物を口移しで与えたり、スプーンを共有したりすることは避けるべきです。

また、乳歯は「どうせ生え変わるから」と軽視されがちですが、乳歯の健康は永久歯の発育にも影響します。乳歯の虫歯を放置すると、永久歯に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

子どもにも分かりやすく虫歯予防の大切さを伝え、一緒に取り組む姿勢が重要です。

7. 歯並びにも注意を払う

歯並びの悪さは、歯磨きの効果を下げ、虫歯リスクを高める要因になります。歯が重なっていると、歯ブラシが届きにくく、プラークが溜まりやすくなるのです。

指しゃぶりや口呼吸などの癖が長く続くと、歯並びに影響することがあります。早めに気づいて対処することが大切です。

歯並びが気になる場合は、歯科医院で相談しましょう。早期の対応が効果的な場合も多いです。

年齢別の虫歯予防ポイント

子どもの年齢によって、虫歯予防のポイントは少しずつ変わります。発達段階に合わせた対応が効果的です。

0〜2歳(乳歯が生え始める時期)

この時期は、初めての歯が生え始め、虫歯菌の感染リスクが高まります。保護者の口から子どもへの感染を防ぐことが重要です。

歯が生えたらすぐに歯磨きを始めましょう。最初はガーゼで優しく拭くところから始め、徐々に柔らかい歯ブラシに移行します。

哺乳瓶でジュースなどの甘い飲み物を与えることは避けましょう。特に就寝時の哺乳瓶は「哺乳瓶う蝕(ボトルカリエス)」の原因になります。

3〜5歳(乳歯が揃う時期)

自分で歯磨きをしたがる年齢ですが、まだ十分な技術がありません。子ども自身の歯磨きの後に、必ず保護者が仕上げ磨きをしましょう。

フッ素入り歯磨き粉の使用を始める時期です。適量(グリーンピース大)を守り、使用後はしっかりすすぐよう教えましょう。

おやつの時間と量を決め、だらだら食べを防ぎましょう。甘いものの頻度を減らし、代わりにチーズなどの虫歯予防効果のある食品を取り入れると良いでしょう。

6歳以降(永久歯が生え始める時期)

6歳頃から永久歯が生え始めます。特に最初に生える「6歳臼歯(第一大臼歯)」は奥に位置するため磨き残しが多く、虫歯になりやすいので注意が必要です。

この時期は乳歯と永久歯が混在するため、歯磨きが難しくなります。引き続き保護者による仕上げ磨きが必要です。

学校での給食後に歯磨きができない場合は、お茶でうがいをする習慣をつけると良いでしょう。

まとめ:子どもの笑顔を守るために

子どもの虫歯予防は、日々の小さな習慣の積み重ねが大切です。正しい歯磨き習慣、適切な食生活、定期的な歯科検診など、今回ご紹介した7つの習慣を取り入れることで、お子さまの歯の健康を守ることができます。

虫歯予防は早期から始めることが重要です。「乳歯はどうせ生え変わるから」と軽視せず、乳歯の段階からしっかりとケアしましょう。乳歯の健康は、永久歯の発育にも大きく影響します。

お子さまの歯の健康についてご不安なことがあれば、ぜひ歯科医院にご相談ください。赤坂ONO Dental Clinicでは、お子さまの年齢や状態に合わせた適切なアドバイスと予防ケアをご提供しています。

子どもの笑顔は何物にも代えがたい宝物です。その素敵な笑顔を虫歯から守るために、今日から予防習慣を始めてみませんか?

詳しい情報や予約については、赤坂ONO Dental Clinicのウェブサイトをご覧ください。平日22時まで、土日も18時まで診療しており、お仕事帰りやお休みの日にも通院しやすい環境をご用意しています。

監修者プロフィール
院長 小野 雄大(おの たけひろ)先生

赤坂駅から徒歩1分の歯医者・歯科クリニック 赤坂ONO Dental Clinicの院長 小野 雄大

略歴
– 2015年3月:岩手医科大学 歯科医師臨床研修 修了
– 医療法人(秋田)、岩手医科大学放射線科、神奈川県内医療法人などで幅広く勤務
– 2024年2月:赤坂ONO Dental Clinic 開業

診療スタンス
– 丁寧なカウンセリングを重視し、口腔内写真やレントゲンを用いて現在の状態をしっかり説明
– 患者さまに治療内容のメリット・デメリットを理解していただいた上で選択してもらう治療方針を実践
– 自身も歯科治療の経験があることから、「患者さまに寄り添う治療」を大切にしている

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