骨が少ない人でもインプラント治療は可能!5つの骨造成法を徹底解説|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

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医療コラム

骨が少ない人でもインプラント治療は可能!5つの骨造成法を徹底解説|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

骨が少ない人でもインプラント治療は可能!5つの骨造成法を徹底解説

骨が少ないとインプラントができないと言われた経験はありませんか?

「インプラント治療を受けたいけれど、骨が足りないから無理」と診断された方も多いのではないでしょうか。

実は、顎の骨が少ない状態でも、骨造成法という治療を併用することでインプラント治療が可能になるケースが増えています。歯周病や長期間の歯の欠損、骨粗鬆症などによって骨量が減少してしまった方でも、適切な治療計画を立てることで、しっかりと噛める歯を取り戻すことができるのです。

インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込む治療法ですから、土台となる骨の量と質が非常に重要になります。骨が薄い、骨の高さが足りない、骨密度が低いといった状態では、インプラントを安定して埋入することが難しく、治療を断られてしまうこともあります。しかし、骨造成法を用いることで、骨を増やしたり再生させたりすることが可能になり、インプラント治療への道が開けるのです。

骨造成法とは何か?基本的な仕組みを理解しよう

骨造成法とは、インプラントを埋め込むために必要な骨の量や厚みを確保するための治療法です。

歯を失った後、その部分の骨は徐々に吸収されて痩せていきます。特に歯周病で歯を失った場合や、長期間入れ歯を使用していた場合には、骨の吸収が進んでいることが多いのです。骨造成法では、自家骨(自分の骨)や骨補填材を使用して、骨が不足している部分に骨を誘導したり、骨の再生を促したりします。

骨造成には、メンブレンと呼ばれる特殊な膜や、骨の成長を促す薬剤が使用されることもあります。これらの材料を適切に配置することで、骨芽細胞が集まり、新しい骨が形成されていくのです。骨の造成量や治療部位によっては、骨造成とインプラント埋入を同時に行う場合と、骨が安定してからインプラントを埋入する場合があります。

治療期間は症例によって異なりますが、一般的には骨の再生に3〜8ヶ月程度かかることが多いです。

代表的な5つの骨造成法を詳しく解説

骨造成法にはいくつかの種類があり、骨が不足している部位や量によって適切な方法が選択されます。ここでは、臨床で広く用いられている5つの骨造成法について詳しくご説明します。

GBR法(骨再生誘導法)〜骨幅が狭い場合に有効

GBR法は、骨の幅が狭い場合に用いられる代表的な骨造成法です。

インプラントを埋入する際、骨の幅が不足していると、インプラントの一部が骨の外に露出してしまうことがあります。このような場合、露出した部分に自家骨や骨補填材を補填し、その上にメンブレンという特殊な膜を設置します。このメンブレンが骨の再生を促す空間を確保し、約3〜4ヶ月で新しい骨が形成されるのです。

骨の造成量によっては、GBRとインプラント埋入を同時に行うこともあります。骨の状態が良好であれば、治療期間を短縮できるというメリットがあります。一方、骨の不足が大きい場合には、まずGBRで骨を造成し、骨が安定してからインプラントを埋入する二段階の治療が必要になることもあります。

ソケットリフト〜上顎の骨が薄い場合の選択肢

ソケットリフトは、上顎の骨の厚みが5〜6mm以上ある場合に適用される治療法です。

上顎の奥歯の上には上顎洞という空洞があり、この部分の骨が薄くなっていることがよくあります。ソケットリフトでは、インプラントを埋入する部分から器具を挿入し、上顎洞の底部分の骨を慎重に押し上げてスペースを確保します。そこに骨補填材を入れることで、骨の厚みを増すことができるのです。

骨の厚みがある程度残っている場合は、ソケットリフトとインプラント埋入を同時に行うことができます。しかし、骨の吸収が進んでいる場合には、まず骨を造成し、6〜8ヶ月ほど治癒期間を置いてからインプラントを埋入する必要があります。ソケットリフトは比較的侵襲が少ない治療法として知られており、術後の腫れや痛みも軽減されることが多いです。

サイナスリフト〜広範囲の骨造成が必要な場合

サイナスリフトは、上顎の骨の厚みが5mm未満の場合や、複数本のインプラントを埋入する場合に適した治療法です。

ソケットリフトよりも広い範囲で骨の厚みを増すことができるため、骨の吸収が進んでいる症例でも対応可能です。サイナスリフトでは、上顎骨の外側壁からアプローチし、上顎洞の粘膜を慎重に剥離して持ち上げます。そこにできたスペースに骨補填材を加えることで、骨を増生させるのです。

骨量の状況に応じて、インプラントを同時に埋入する場合と、数ヶ月後に埋入する場合があります。サイナスリフトは技術的に高度な治療法ですが、骨が大幅に不足している場合でもインプラント治療を可能にする重要な選択肢となっています。

ソケットプリザベーション〜抜歯後の骨吸収を防ぐ

ソケットプリザベーションは、抜歯後の骨吸収を最小限に抑えるための予防的な骨造成法です。

歯を抜いた後、その部分の骨は自然に吸収されて痩せていきます。特に前歯部では、骨の吸収によって審美的な問題が生じることもあります。ソケットプリザベーションでは、抜歯と同時に抜歯窩(歯を抜いた穴)に骨補填材を充填し、メンブレンで覆うことで、骨の吸収を防ぎます。

この方法により、将来的にインプラント治療を行う際に必要な骨量を確保できるだけでなく、治療期間の短縮にもつながります。抜歯即時インプラントを計画している場合にも、ソケットプリザベーションが併用されることがあります。

抜歯即時インプラント〜治療期間を短縮する方法

抜歯即時インプラントは、歯を抜いたその日にインプラントを埋入する治療法です。

従来の方法では、抜歯後に骨が治癒するまで数ヶ月待ってからインプラントを埋入していましたが、抜歯即時インプラントでは治療期間を大幅に短縮できます。ただし、この方法を適用するには、抜歯部位の骨の状態が良好であること、感染がないことなど、いくつかの条件を満たす必要があります。

抜歯即時インプラントでは、抜歯窩とインプラントの間に隙間ができることがあるため、骨補填材を併用することが一般的です。また、初期固定を確保するために、十分な埋入トルクが得られる骨質であることが重要になります。適切な症例選択と精密な治療計画により、抜歯即時インプラントは患者さんの負担を軽減する有効な選択肢となっています。

骨造成法を受ける際の注意点とリスク管理

骨造成法は高い成功率を誇る治療法ですが、外科処置を伴うため、いくつかの注意点があります。

まず、術後の腫れや痛みについてです。骨造成の範囲が広い場合や、サイナスリフトのような侵襲の大きい治療では、術後に腫れや痛みが生じることがあります。ただし、適切な術前管理と術後のケアにより、これらの症状は最小限に抑えることができます。処方された薬を指示通りに服用し、安静を保つことが大切です。

感染リスクについても理解しておく必要があります。骨造成では、骨補填材やメンブレンなどの材料を使用するため、術中や術後の衛生管理が非常に重要です。術前に口腔内の衛生状態を整え、歯周病や虫歯がある場合は事前に治療を完了させておくことが求められます。

全身疾患がある方の骨造成治療

糖尿病や骨粗鬆症などの全身疾患がある方は、骨造成治療を受ける際に特別な配慮が必要です。

糖尿病の場合、血糖コントロールが不良だと創傷治癒が遅れ、感染リスクが高まります。HbA1cの値が7.0以上の場合は、まず内科医と連携して血糖値を安定させることが優先されます。骨粗鬆症の治療でビスホスホネート製剤を服用している方は、顎骨壊死のリスクがあるため、薬剤の休薬期間や治療方法について主治医と歯科医師が綿密に相談する必要があります。

心疾患や脳血管疾患で抗凝固薬を服用している方も、出血リスクの管理が重要になります。多くの場合、薬を中断せずに治療を行うことが可能ですが、主治医との情報共有は欠かせません。

喫煙が骨造成に与える影響

喫煙は骨造成の成功率を大きく低下させる要因の一つです。

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯肉や骨への血流を低下させます。これにより、骨の再生に必要な酸素や栄養素が十分に供給されず、骨結合が阻害されてしまうのです。骨造成治療を受ける場合は、少なくとも術前2週間から術後8週間は禁煙することが強く推奨されます。

理想的には、インプラント治療を機に完全に禁煙することで、長期的な治療成功率を高めることができます。

骨造成法の治療期間と費用について

骨造成法を含むインプラント治療の期間は、症例によって大きく異なります。

一般的には、骨造成に3〜8ヶ月、その後インプラント埋入から上部構造装着までに3〜6ヶ月程度かかることが多いです。つまり、トータルで6ヶ月から1年以上の治療期間を要することもあります。ただし、骨の状態が良好で、骨造成とインプラント埋入を同時に行える場合は、治療期間を短縮できます。

費用については、骨造成の種類や範囲によって変わります。GBR法やソケットリフトの場合、一般的に5万円〜15万円程度が相場とされています。サイナスリフトのような広範囲の骨造成では、15万円〜30万円程度かかることもあります。これらの費用は、インプラント本体の費用とは別に必要となるため、総額では一本あたり40万円〜60万円程度になることが多いです。

インプラント治療は自由診療のため、医院によって費用設定が異なります。治療を受ける前に、詳細な見積もりを確認し、支払い方法についても相談しておくことをお勧めします。

まとめ:骨が少なくてもインプラント治療は諦めないでください

骨が少ないという理由でインプラント治療を諦めていた方も、骨造成法を用いることで治療が可能になるケースは多くあります。

GBR法、ソケットリフト、サイナスリフト、ソケットプリザベーション、抜歯即時インプラントなど、症例に応じた適切な骨造成法を選択することで、しっかりと噛める歯を取り戻すことができます。ただし、骨造成を伴うインプラント治療は高度な技術と経験を要するため、実績のある歯科医院で治療を受けることが重要です。

当院では、CT検査による精密な診断と、患者さん一人ひとりに合わせた治療計画の立案を行っています。カウンセリングを重視し、治療のメリット・デメリットを丁寧にご説明した上で、患者さんが納得して選択できる治療を提供しています。他院で「骨が足りないからインプラントは難しい」と言われた方も、ぜひ一度ご相談ください。

赤坂駅から徒歩1分、平日は22時まで、土日も18時まで診療していますので、お仕事帰りや休日にも通院しやすい環境を整えています。インプラント治療に関する疑問や不安がある方は、お気軽にお問い合わせください。

詳しい治療内容やアクセス情報については、赤坂ONO Dental Clinicの公式サイトをご覧ください。あなたの大切な歯を守るために、最適な治療をご提案いたします。

監修者プロフィール
院長 小野 雄大(おの たけひろ)先生

赤坂駅から徒歩1分の歯医者・歯科クリニック 赤坂ONO Dental Clinicの院長 小野 雄大

略歴
– 2015年3月:岩手医科大学 歯科医師臨床研修 修了
– 医療法人(秋田)、岩手医科大学放射線科、神奈川県内医療法人などで幅広く勤務
– 2024年2月:赤坂ONO Dental Clinic 開業

診療スタンス
– 丁寧なカウンセリングを重視し、口腔内写真やレントゲンを用いて現在の状態をしっかり説明
– 患者さまに治療内容のメリット・デメリットを理解していただいた上で選択してもらう治療方針を実践
– 自身も歯科治療の経験があることから、「患者さまに寄り添う治療」を大切にしている

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