予防歯科5つのメリットと重要性──痛みゼロの歯科習慣|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

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医療コラム

予防歯科5つのメリットと重要性──痛みゼロの歯科習慣|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

予防歯科5つのメリットと重要性──痛みゼロの歯科習慣

赤坂駅から徒歩1分の歯医者・歯科クリニック 赤坂ONO Dental Clinicは最新機器の導入による精密治療

歯科医院に行くのは、歯が痛くなってからという方が多いのではないでしょうか。実は、そのような「痛くなってから通院する」という習慣こそが、歯の寿命を縮める最大の原因になっています。

私は歯科医師として多くの患者さんを診てきましたが、痛みが出てからの治療は、すでに症状が進行していることがほとんどです。

予防歯科とは、痛みや不調が現れる前に定期的に歯科医院を受診し、プロフェッショナルケアを受けることで、虫歯や歯周病を未然に防ぐ歯科診療のスタイルです。

予防歯科とは?その基本的な考え方

予防歯科は、「病気になってから治す」という従来の考え方から、「病気にならないようにする」という発想への転換です。

歯科の二大疾患である虫歯と歯周病は、実は予防可能な疾患なのです。定期的なメンテナンスと適切なセルフケアを組み合わせることで、多くの歯科トラブルを防ぐことができます。

予防歯科の根本にある考え方は非常にシンプルです。

「歯垢は2週間で歯石に変わる」という事実をご存知でしょうか?歯垢(プラーク)は細菌の塊であり、これが石灰化して歯石になります。この歯石は通常の歯磨きでは除去できず、歯科医院での専門的なクリーニングが必要になるのです。

理想的には月1回、状況によっては2〜3か月に1回の定期検診を受けることで、このような歯石の蓄積を防ぎ、健康な口腔環境を維持することができます。

どうですか?あなたは最後に歯科検診を受けたのはいつですか?

予防歯科と一般歯科の違い

一般的な歯科診療と予防歯科の最大の違いは、その目的にあります。一般歯科は主に「治療」に重点を置いていますが、予防歯科は文字通り「予防」がメインです。

痛みが出てから歯科医院に駆け込むのではなく、定期的に検診を受けて問題を早期に発見し、大きなトラブルになる前に対処するのが予防歯科の考え方です。

私の臨床経験から言えることですが、予防歯科を実践している患者さんは、そうでない方に比べて明らかに口腔内の状態が良好です。

予防歯科がもたらす5つの具体的メリット

予防歯科を定期的に受けることで得られるメリットは、想像以上に大きいものです。

私が日々の診療で実感している予防歯科の5つの主要なメリットについて、詳しくご説明します。これらのメリットは、単に歯の健康だけでなく、全身の健康や生活の質にまで影響を及ぼすものです。

メリット1:痛みのない歯科習慣の確立

予防歯科の最大のメリットは、痛みを感じる前に問題を発見できることです。

虫歯や歯周病は初期段階ではほとんど症状がありません。痛みを感じた時には、すでに病状がかなり進行していることがほとんどです。定期検診では、このような初期段階の問題を発見し、痛みが出る前に対処することができます。

私のクリニックでは、定期検診を受けている患者さんの多くが「歯医者に来ても痛い思いをしなくなった」と喜んでくれます。

これは、問題が小さいうちに発見できるため、治療も最小限で済むからです。虫歯が小さければ削る量も少なく、痛みも少なくて済みます。歯周病も初期であれば、簡単なクリーニングで改善することが可能です。

痛みゼロの歯科習慣は、歯医者への恐怖心を取り除き、定期的な通院を習慣化するための大きな助けになります。

メリット2:治療費の大幅な削減

予防歯科は長期的に見ると、治療費の大幅な削減につながります。

定期検診の費用は、大規模な治療に比べるとはるかに安価です。初期の虫歯は簡単な処置で済みますが、進行した虫歯は根管治療や被せ物が必要になり、費用も時間も大幅に増加します。

例えば、定期検診とクリーニングは保険適用で数千円程度ですが、根管治療と被せ物となると、数万円から十数万円かかることもあります。

私の患者さんの中には、以前は大きな治療を繰り返していたのに、予防歯科を始めてからは年間の歯科医療費が半分以下になったという方もいます。

長い目で見れば、予防にかける費用は「投資」であり、将来の大きな出費を防ぐことができるのです。

メリット3:歯の寿命を大幅に延ばす

定期的な予防歯科は、あなたの歯の寿命を大幅に延ばします。

日本人の平均寿命が延びる中、自分の歯で食事を楽しめる期間を延ばすことは、生活の質を維持するために非常に重要です。

予防歯科を定期的に受けている方は、そうでない方に比べて80歳で自分の歯を20本以上保持している割合が格段に高いというデータがあります。

私が長年診てきた患者さんの中には、70代、80代になっても自分の歯でしっかり噛める方が多くいます。彼らに共通しているのは、若いころから定期検診を欠かさなかったということです。

あなたは何歳まで自分の歯で食事を楽しみたいですか?

歯の寿命を延ばすことは、食事の楽しみを長く維持するだけでなく、全身の健康にも大きく貢献します。噛む力が維持されれば、栄養摂取も良好になり、認知症予防にも効果があるとされています。

メリット4:口臭予防と審美性の維持

予防歯科の見逃せないメリットとして、口臭予防と歯の審美性維持があります。

口臭の主な原因は、口腔内の細菌や歯周病です。定期的なプロフェッショナルクリーニングで歯垢や歯石を除去することにより、口臭の原因を根本から取り除くことができます。

また、喫煙や食べ物、飲み物によるステインも、定期的なクリーニングで除去できるため、歯の白さや輝きを維持することが可能です。

私のクリニックでは、予防歯科のメンテナンスを受けている患者さんから「周りから口臭を指摘されなくなった」「笑顔に自信が持てるようになった」という声をよく聞きます。

清潔で健康な口腔環境は、対人関係や社会生活においても大きなプラスとなります。

メリット5:全身疾患リスクの低減

口腔内の健康は、全身の健康と密接に関連しています。

特に歯周病は、糖尿病、心臓病、脳卒中、認知症など、様々な全身疾患と関連があることが研究で明らかになっています。歯周病菌が血流に乗って全身を巡ることで、これらの疾患リスクが高まるのです。

定期的な予防歯科で歯周病を予防・管理することは、これらの全身疾患リスクを低減することにつながります。

私の患者さんの中には、歯周病の治療と予防歯科を始めてから、糖尿病の数値が改善した方もいます。

予防歯科で行われる主な処置

予防歯科では、どのような処置が行われるのでしょうか?

一般的な予防歯科の診療内容について詳しく見ていきましょう。これらの処置は、痛みを伴わないものがほとんどで、快適に受けることができます。

専門的クリーニング(PMTC)

PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、歯科医師や歯科衛生士による専門的な歯のクリーニングを指します。

通常の歯磨きでは取り除けない歯垢や歯石、ステインを専用の機器を使って丁寧に除去します。特に歯と歯の間や歯と歯茎の境目など、セルフケアでは届きにくい部分を重点的にクリーニングします。

PMTCは痛みを伴わない処置で、終了後はツルツルとした爽快感を味わうことができます。

私のクリニックでは、PMTCの後に「歯がこんなにツルツルになるなんて驚きました」という感想をよくいただきます。

PMTCは単に歯をきれいにするだけでなく、歯垢や歯石を除去することで虫歯や歯周病の予防にも大きく貢献します。また、定期的なPMTCは、歯の表面を滑らかにすることで、新たな歯垢の付着も防ぎます。

歯科検診と早期発見

予防歯科の重要な要素として、定期的な歯科検診があります。

検診では、虫歯や歯周病の早期発見はもちろん、噛み合わせの問題や顎関節の異常なども確認します。また、口腔がんなどの深刻な疾患の早期発見にも役立ちます。

歯科医院では、肉眼での診査に加え、レントゲン撮影や特殊なカメラを使用した精密検査も行います。これにより、目視では確認できない歯の内部や歯茎の下の問題も発見することができます。

私の経験では、定期検診で発見される初期虫歯の多くは、患者さん自身が全く気づいていないものです。痛みや違和感がないため、検診を受けなければそのまま進行してしまうでしょう。

検診の頻度は個人の口腔状態によって異なりますが、一般的には3〜6ヶ月に1回が推奨されています。

フッ素塗布

フッ素塗布は、歯のエナメル質を強化し、虫歯を予防する効果的な処置です。

フッ素には、歯の再石灰化を促進し、酸に対する抵抗力を高める働きがあります。特に子どもの成長期の歯には効果的ですが、大人の歯にも十分な予防効果があります。

歯科医院で行われるフッ素塗布は、市販の歯磨き粉などに含まれるフッ素よりも濃度が高く、より効果的です。

私のクリニックでは、定期検診の際に必要に応じてフッ素塗布を行っていますが、特に虫歯リスクの高い方には積極的にお勧めしています。

フッ素塗布は短時間で終わる痛みのない処置で、定期的に受けることで虫歯予防効果を持続させることができます。

シーラント処置

シーラントは、主に奥歯の溝を樹脂で埋めて封鎖する予防処置です。

奥歯の噛み合わせ面には複雑な溝があり、ここに食べ物のカスや細菌が溜まりやすく、虫歯になりやすい部位です。シーラントでこの溝を埋めることで、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。

シーラント処置は痛みを伴わず、歯を削る必要もありません。特に子どもの永久歯が生えてきた時期に行うと効果的ですが、大人でも溝の深い歯には有効です。

私の臨床経験では、子どものころにシーラントを施した歯は、何年経っても虫歯になりにくいという結果が出ています。

効果的なセルフケアの方法

予防歯科は、歯科医院でのプロフェッショナルケアだけでなく、日々のセルフケアも非常に重要です。

効果的なセルフケアの方法について、歯科医師の立場から具体的なアドバイスをご紹介します。

正しい歯磨きの方法

歯磨きは口腔ケアの基本ですが、多くの方が効果的な方法で行えていません。

正しい歯磨きのポイントは、力の入れ具合と磨く順序です。強く磨きすぎると歯や歯茎を傷つけてしまいます。適度な力で、小刻みに動かしながら磨くことが大切です。

また、磨き残しを防ぐために、磨く順序を決めておくことも効果的です。例えば、上の歯の外側→内側→噛み合わせ面、次に下の歯の外側→内側→噛み合わせ面という順序で磨くと、磨き忘れを防ぐことができます。

歯ブラシは、毛先が開いてきたら交換時期です。一般的には1〜2ヶ月で交換することをお勧めします。

私が患者さんにお伝えしているのは、「丁寧に2分以上かけて磨くこと」です。急いで磨くと磨き残しが多くなります。

歯磨きの時間帯も重要です。特に就寝前の歯磨きは欠かさないようにしましょう。睡眠中は唾液の分泌が減り、口腔内が乾燥して細菌が繁殖しやすくなるためです。

歯間ブラシやフロスの活用

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを十分に除去することができません。

歯間ブラシやデンタルフロスを使用することで、歯ブラシでは届かない部分の清掃が可能になります。特に歯周病予防には、これらの補助的清掃用具の使用が不可欠です。

歯間ブラシは、歯と歯の間にある程度の隙間がある場合に効果的です。サイズは歯の隙間に合わせて選びましょう。一方、デンタルフロスは歯と歯が密着している部分の清掃に適しています。

私のクリニックでは、患者さん一人ひとりの歯の状態に合わせて、最適な補助清掃用具を提案しています。

これらの用具は、最初は使いにくく感じるかもしれませんが、習慣になれば短時間で効果的に清掃できるようになります。

食生活と口腔ケア

食生活は口腔の健康に大きく影響します。

虫歯予防の観点からは、糖分の摂取頻度を減らすことが重要です。甘いものを食べる回数が多いほど、虫歯のリスクは高まります。おやつなどは時間を決めて食べ、だらだら食べを避けましょう。

また、噛みごたえのある食品を積極的に取り入れることで、唾液の分泌が促進され、自然な口腔内の洗浄効果が期待できます。唾液には抗菌作用や再石灰化を促進する作用があります。

私が患者さんにお伝えしているのは、「最後に食べるものを工夫する」ということです。例えば、食事の最後にチーズを食べると、口腔内のpH値が上昇し、酸による歯の脱灰を防ぐ効果があります。

水分摂取も重要です。水やお茶をこまめに飲むことで、口腔内を洗浄し、食べかすや細菌を減らす効果があります。

予防歯科を始めるタイミングと頻度

予防歯科はいつから始めるべきなのでしょうか?また、どのくらいの頻度で受けるのが理想的なのでしょうか?

年齢や口腔状態に応じた予防歯科のタイミングと頻度について解説します。

子どもから高齢者まで、年齢別の予防歯科

予防歯科は、実はどの年齢から始めても遅すぎることはありません。

子どもの場合、乳歯が生え始める生後6ヶ月頃から予防歯科を始めることが理想的です。乳歯の健康は永久歯の発育にも影響します。また、幼少期から定期検診の習慣をつけることで、歯科医院への恐怖心を減らし、生涯を通じた口腔ケアの基礎を築くことができます。

成人の場合、現在の口腔状態に関わらず、予防歯科を始めることで将来的な歯の健康を守ることができます。すでに多くの治療を受けている方でも、残っている歯を守るために予防歯科は非常に重要です。

高齢者の場合、口腔機能の維持は全身の健康や生活の質に直結します。定期的な予防歯科で、残存歯の保護や義歯のメンテナンス、口腔機能の低下予防を行うことが大切です。

私の臨床経験では、80代、90代になって初めて予防歯科を始めた方でも、その後の口腔状態が改善し、食事の楽しみを取り戻したケースを多く見てきました。

つまり、予防歯科を始めるのに「遅すぎる」ということはないのです。

理想的な受診頻度と個人差

予防歯科の理想的な受診頻度は、個人の口腔状態によって異なります。

一般的には3〜6ヶ月に1回の受診が推奨されていますが、虫歯や歯周病のリスクが高い方は、より頻繁に受診することをお勧めします。

虫歯や歯周病のリスク要因としては、過去の虫歯治療歴、歯並び、唾液の量や質、食習慣、喫煙習慣などが挙げられます。これらのリスク要因が多い方は、2〜3ヶ月に1回の受診が望ましいでしょう。

私のクリニックでは、初回の検診で口腔内の状態を詳しく評価し、それに基づいて個々の患者さんに最適な受診間隔を提案しています。

また、定期検診の結果に応じて、受診間隔を調整することも重要です。口腔状態が改善してきたら間隔を少し長くしたり、逆に問題が見つかったら次回の受診を早めたりします。

予防歯科は、画一的なスケジュールではなく、個々の状態に合わせたパーソナライズされたケアが理想的です。

まとめ:痛みゼロの歯科習慣を始めよう

予防歯科は、「痛くなってから治す」という従来の歯科診療の概念を根本から変える考え方です。

定期的な予防歯科を受けることで、痛みのない歯科習慣を確立し、治療費の削減、歯の寿命延長、口臭予防、全身疾患リスクの低減など、多くのメリットを享受することができます。

予防歯科で行われる専門的クリーニング、歯科検診、フッ素塗布、シーラント処置などは、いずれも痛みを伴わない快適な処置です。これらと日々の効果的なセルフケアを組み合わせることで、生涯にわたって健康な口腔環境を維持することが可能になります。

予防歯科を始めるのに遅すぎることはありません。子どもから高齢者まで、どの年齢からでも始められる健康習慣です。

あなたも今日から、痛みゼロの歯科習慣を始めてみませんか?

赤坂ONO Dental Clinicでは、患者様一人ひとりに合わせた予防歯科プログラムをご提供しています。赤坂駅から徒歩1分、平日は19時30分、土日は18時まで診療しておりますので、お仕事帰りや休日にも気軽にご来院いただけます。

健康な歯で、一生涯、美味しく食事を楽しみ、自信を持って笑顔になれる生活を手に入れましょう。詳しくは赤坂ONO Dental Clinicまでお気軽にお問い合わせください。

監修者プロフィール
院長 小野 雄大(おの たけひろ)先生

赤坂駅から徒歩1分の歯医者・歯科クリニック 赤坂ONO Dental Clinicの院長 小野 雄大

略歴
– 2015年3月:岩手医科大学 歯科医師臨床研修 修了
– 医療法人(秋田)、岩手医科大学放射線科、神奈川県内医療法人などで幅広く勤務
– 2024年2月:赤坂ONO Dental Clinic 開業

診療スタンス
– 丁寧なカウンセリングを重視し、口腔内写真やレントゲンを用いて現在の状態をしっかり説明
– 患者さまに治療内容のメリット・デメリットを理解していただいた上で選択してもらう治療方針を実践
– 自身も歯科治療の経験があることから、「患者さまに寄り添う治療」を大切にしている

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