歯周病は全身疾患に直結する!今すぐ始めるべき予防策|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

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医療コラム

歯周病は全身疾患に直結する!今すぐ始めるべき予防策|赤坂ONO Dental Clinic|赤坂駅の歯医者・土日診療

歯周病は全身疾患に直結する!今すぐ始めるべき予防策

歯周病が全身に及ぼす影響とは?

歯周病は単なる口の中の問題ではありません。多くの方が「歯茎の腫れ」や「出血」程度の認識にとどまっていますが、実はその影響は全身に及んでいるのです。

歯周病の原因となるのは、歯垢(プラーク)に潜む細菌です。この細菌が歯肉に炎症を起こし、やがて歯を支える骨まで溶かしていきます。しかし恐ろしいのは、この炎症が口腔内にとどまらないという点です。

歯周病によって腫れた歯肉からは、細菌やその毒素が血管内に侵入し、全身を巡ります。これが様々な疾患のリスクを高める要因となっているのです。近年の研究では、歯周病と全身疾患の関連性が次々と明らかになっています。

特に注目すべきは「レッドコンプレックス」と呼ばれる3種類の歯周病菌です。これらは歯周病を重症化させる”最強菌”とも言われ、重度の歯周病患者から高頻度で検出されます。このレッドコンプレックスが血管を通じて全身を巡ることで、様々な健康リスクが高まるのです。

歯科医師として日々患者さんを診ていると、口腔内の健康状態が全身の健康状態と密接に関わっていることを実感します。歯周病は「沈黙の病気」とも呼ばれ、自覚症状がないまま進行することが多いため、定期的な検診が欠かせません。

歯周病と関連する主な全身疾患

歯周病は様々な全身疾患と関連していることが、多くの研究で明らかになっています。具体的にどのような疾患と関連があるのか、見ていきましょう。

心臓疾患・脳血管疾患との関連

歯周病と心臓疾患の関連は特に注目されています。歯周病菌が血管内に入ると、動脈硬化を誘導する物質が放出され、血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)が形成されます。

これにより血管が狭くなり、狭心症や心筋梗塞のリスクが高まるのです。実際、歯周病の人はそうでない人に比べて、脳梗塞になりやすいという報告もあります。

血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、歯周病の予防や治療がより重要となります。動脈硬化のリスクを減らすためにも、お口のケアは欠かせないのです。

糖尿病との双方向の関係

糖尿病と歯周病は「負のスパイラル」の関係にあります。糖尿病があると歯周病にかかりやすく、逆に歯周病があると糖尿病が悪化するという相互作用があるのです。

歯周病菌が血管内に入ると、その内毒素が血糖値に悪影響を及ぼします。血液中の内毒素は、TNF-αという物質の産生を促進し、インスリンの働きを妨げてしまうのです。

興味深いことに、歯周病の治療を行うことで糖尿病の症状も改善することが分かっています。糖尿病の方は特に、定期的な歯科検診と適切な口腔ケアが重要です。

認知症・アルツハイマー病との関連

近年特に注目されているのが、歯周病と認知症の関連です。歯周病菌の一種である「P.g菌」が持つジンジパインというタンパク質分解酵素は、アルツハイマー病悪化の引き金となる可能性が示唆されています。

2024年のメタアナリシス研究では、歯周病と認知機能低下・認知症との間に有意な関連が認められています。歯周病を持つ人は、そうでない人に比べて認知機能が低下するリスクや、将来的に認知症を発症するリスクが統計的に高いことが報告されているのです。

歯周病菌が作り出す炎症物質が血流に乗って脳を含む様々な臓器に悪影響を及ぼす可能性があります。認知症予防の観点からも、口腔ケアの重要性が再認識されています。

あなたは大丈夫?歯周病セルフチェック

歯周病は初期段階ではほとんど自覚症状がないため、「沈黙の病気」とも呼ばれています。気づいたときには進行していることも少なくありません。

以下のチェックリストで、あなたの歯周病リスクを確認してみましょう。当てはまる項目が多いほど、リスクが高いと言えます。

  • 歯磨きの時に歯ぐきから血が出る
  • 口臭が気になる、または家族から指摘されたことがある
  • 朝起きたとき、口の中がネバネバする
  • 歯ぐきが赤く腫れている、またはブヨブヨしている
  • 歯が長くなったように見える(歯ぐきが下がってきた)
  • 歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなった
  • 家族に40代、50代など若くして歯を失った人がいる
  • 両親や兄弟に「歯周病」と診断された人がいる

家族歴が関係する理由は、歯周病が細菌環境や生活習慣、遺伝的要因と関連しているからです。家族に歯周病の方がいる場合、同じ細菌環境や食生活・歯磨き習慣を共有している可能性が高く、あなた自身も発症リスクが高くなる傾向があります。

当院では、患者さん一人ひとりの背景を考慮した丁寧なカウンセリングを行っています。口腔内写真やレントゲンを撮影し、現在の状態を詳しく説明した上で、最適な治療法をご提案しています。

歯周病の早期発見・早期治療は、全身の健康を守るためにも非常に重要です。少しでも気になる症状があれば、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。

歯周病予防のための具体的な対策

歯周病は予防可能な疾患です。日々のケアと定期的な歯科検診で、健康な歯と歯ぐきを維持することができます。ここでは、効果的な予防法をご紹介します。

毎日のセルフケア

歯周病予防の基本は、毎日の丁寧なブラッシングです。歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目は特に念入りに磨きましょう。

ただし、力を入れすぎるブラッシングは歯ぐきを傷つけ、かえって歯周病のリスクを高めることがあります。適切な圧で、丁寧に磨くことが大切です。

  • 歯ブラシは鉛筆持ちで、優しく小刻みに動かす
  • 歯と歯の間は歯間ブラシやフロスを使用
  • 歯磨き粉はフッ素入りのものを選ぶ
  • 電動歯ブラシも効果的(特に正しいブラッシングが難しい方に)
  • 舌の表面も軽く磨き、細菌を減らす

歯周病予防には、歯間ブラシやフロスの使用が非常に重要です。歯ブラシだけでは届かない部分の細菌を除去することができます。

また、洗口液(マウスウォッシュ)の使用も効果的です。特に歯周病予防用の洗口液は、歯周病菌の増殖を抑える効果があります。

定期的な歯科検診とプロフェッショナルケア

セルフケアだけでは取り切れない歯石や歯垢は、歯科医院でのプロフェッショナルケアが必要です。歯石は歯ブラシでは除去できず、歯周病菌の温床となります。

当院では、患者さんのお口の状態に合わせた最適なクリーニングを提供しています。エアフローによる着色除去や、歯科用レーザーを使用した痛みに配慮した治療など、最新の設備で快適な治療を心がけています。

定期検診の頻度は個人差がありますが、一般的には3〜6ヶ月に1回程度がおすすめです。歯周病のリスクが高い方は、より頻繁な検診が必要な場合もあります。

生活習慣の改善

歯周病予防には、口腔ケアだけでなく生活習慣全体の改善も重要です。特に以下の点に注意しましょう。

  • 禁煙:喫煙は歯周病のリスクを高める最大の要因の一つ
  • バランスの良い食事:ビタミンCやカルシウムなど、歯や歯ぐきの健康に必要な栄養素を摂取
  • ストレス管理:過度のストレスは免疫力を低下させ、歯周病のリスクを高める
  • 十分な睡眠:免疫力維持のために質の良い睡眠を確保
  • 糖分の摂りすぎに注意:糖分の多い食品や飲料は細菌の栄養源になる

これらの生活習慣改善は、歯周病予防だけでなく、全身の健康維持にも役立ちます。

赤坂ONO Dental Clinicの歯周病治療アプローチ

当院では、歯周病の予防と治療に力を入れています。患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療プランをご提案しています。

カウンセリングを重視した診療スタイル

治療を始める前に、口腔内写真やレントゲンを撮影し、現在の状態を詳しく説明します。歯周病の進行度や原因を理解していただいた上で、治療方針を一緒に決めていきます。

患者さんの背景や生活習慣も考慮し、無理なく続けられるホームケア方法もアドバイスしています。押し付けるのではなく、患者さん自身が選択する治療を大切にしています。

歯科治療に不安を感じる方も多いと思います。私自身も歯科医師になる前に歯科治療で苦労した経験があるため、痛みや不安を最小限に抑えた治療を心がけています。

最新設備による精密治療

当院では、歯科用レーザーやCT、マイクロスコープなどの最新機器を導入し、精密な診断と治療を行っています。

特に歯科用レーザーは、歯周病治療に非常に効果的です。従来の治療法に比べて痛みが少なく、治癒も早いというメリットがあります。

また、世界基準の滅菌器を使用した感染対策も徹底しており、安心して治療を受けていただける環境を整えています。

予防歯科の重視

当院では「治療よりも予防」という考えのもと、予防歯科に力を入れています。定期的なクリーニングやチェックアップで、歯周病を早期に発見し、進行を防ぎます。

また、正しいブラッシング方法や歯間ブラシの使い方など、ホームケアのアドバイスも丁寧に行っています。日々のケアが歯周病予防の鍵となります。

赤坂駅から徒歩1分という好立地で、平日は22時まで、土日も18時まで診療を行っていますので、お仕事で忙しい方も通いやすい環境を整えています。

まとめ:全身の健康は口腔ケアから始まる

歯周病は単なる口の中の問題ではなく、全身の健康に大きく影響する疾患です。心臓疾患、糖尿病、認知症など、様々な全身疾患との関連が明らかになっています。

歯周病予防の基本は、毎日の丁寧なブラッシングと歯間ケア、そして定期的な歯科検診です。これらを習慣化することで、口腔内の健康を維持し、全身の健康リスクを低減することができます。

当院では、患者さん一人ひとりに合わせた丁寧なカウンセリングと治療を提供しています。歯科治療に不安を感じる方も、安心して通院いただける環境づくりを心がけています。

口腔内の健康は全身の健康の入り口です。今日から始める適切な口腔ケアが、あなたの未来の健康を守ります。歯周病が気になる方、全身の健康を考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。

赤坂ONO Dental Clinicは、赤坂駅7番出入り口から徒歩1分の場所にあり、平日22時まで、土日も18時まで診療を行っています。お気軽に 赤坂ONO Dental Clinic までお問い合わせください。

監修者プロフィール
院長 小野 雄大(おの たけひろ)先生

赤坂駅から徒歩1分の歯医者・歯科クリニック 赤坂ONO Dental Clinicの院長 小野 雄大

略歴
– 2015年3月:岩手医科大学 歯科医師臨床研修 修了
– 医療法人(秋田)、岩手医科大学放射線科、神奈川県内医療法人などで幅広く勤務
– 2024年2月:赤坂ONO Dental Clinic 開業

診療スタンス
– 丁寧なカウンセリングを重視し、口腔内写真やレントゲンを用いて現在の状態をしっかり説明
– 患者さまに治療内容のメリット・デメリットを理解していただいた上で選択してもらう治療方針を実践
– 自身も歯科治療の経験があることから、「患者さまに寄り添う治療」を大切にしている

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