マウスピース矯正の各種メーカー選択基準
- 2024年10月2日
- 矯正歯科
現在、日本で治療可能なマウスピース矯正のメーカーは30を超えています。
矯正はしたいけど、どのマウスピース矯正を選んで良いか分からないという方に対して、
各メーカーの選択基準の参考になれば幸いです。
〖症例数〗
マウスピース矯正を選択するときに最も重要になるのが各メーカーの症例数です。
多くのメーカーはマウスピースによる歯の移動をAIにて解析し、最適なマウスピースを作成します。
症例数が多いほど蓄積されてきた治療データも多くAIが多くの経験値し能力が向上します、また研究開発や技術向上も活発になります。
グローバルメーカーは世界中の様々な人の矯正データを保有し、マウスピースへの研究投資も大規模に行いやすくマウスピース素材や関連システムの改善、新機能の開発なども頻繁に行われています。
インビザライン(アメリカ) 1500万人以上
インビザラインGO 1500万人以上
クリアコレクト(アメリカ) 数十万人以上
アットスマイル クリアコレクトを採用
キレイライン(日本) 約10万人
ホワイトライン(日本) 年間4万人
他のメーカーは詳細不明です。
〖矯正する部位〗
全額的か部分的な矯正で治療期間が大きく変わります。
部分矯正は数か月~1年ほど、全体矯正は1年から数年ほどかかります。
インビザライン 全額的
インビザラインGO 上下5~5計20本
クリアコレクト 全額的
キレイライン 3~3上下12本
アソアライナー(韓国) 3~3上下12本
ホワイトライン 3~3上下12本
ゼニュム(シンガポール)全額的
上下5~5計20本
Oh my teeth(日本) 3~3上下12本
全額的
〖料金〗
インビザライン 70~100万円程度
インビザラインGO 40~55万円程度
クリアコレクト(アットスマイル)35~70万円程度
アソアライナー 10~45万円程度
キレイライン 25~45万円程度
Oh my teeth 部分33万円程度
全体66万円程度
ホワイトライン 20~45万円程度
ゼニュム 部分33万円程度
全体66万円程度
・定期通院のないメーカー
初回の型取りの来院以降は基本的にLINEのサポートになります。
通院が煩わしい方におすすめです。
Oh my teeth LINEにてサポート
ゼニュム LINEにてサポート
注意:『公益社団法人日本矯正歯科学会は、歯の位置や咬合を持続的に変化させるマウスピース装置(アライナー型矯正装置)を歯科医師による対面診療を基盤とせず患者に配送するサービスについて重大な懸念を抱いております。』
との発表がありましたので、十分に考えてからの治療が望ましいです。
〖治療前のシミュレーション〗
上記に挙げたメーカーは全てシミュレーションにて治療前後の確認ができます。
インビザラインは症例数が多いので即日シミュレーションが完了しますが他のメーカーは数日から数週間かかります。
光学印象機器がない歯科医院ではシミュレーションができない場合もあります。
〖初回相談費用〗
歯科医院により異なりますが、ほとんどの場合相談料はかかりません。
キレイラインとホワイトラインのみ3500円ほどの初回費用がかかります。
特にこだわりがない方は矯正の専門医の方々の使用しているメーカーの統計を検索すると良いでしょう。
また、『マウスピース矯正・月々~円』という宣伝がありますが、分割しているだけのケースがほとんどので気をつけましょう。
デンタルローンを導入している歯科医院であれば、どこでも月々の金額は安くできます。
〖まとめ〗
マウスピース矯正は近年、その手軽さから急速に広まってきました。
しかし見た目や痛みが少ない、自分で外せる、料金が手ごろ、期間が短い、歯を抜かなくて良いといったメリットがあれば、歯を削る必要がある、症例が限られる、噛み合わせの変化が起こることがあるといったデメリットもあります。
信頼できる歯科医師に相談し、自分がどの矯正に向いているかをしっかりと確認し理解してから始めましょう。