痛みの少ない治療
- 2024年3月10日
- 一般歯科
歯科治療を行うに際して、無痛の治療はありえません。治療の過程として人に侵害刺激を与えることになるので、痛みがまったくないということは難しいのですが、極力痛みを最小限にしていくことはできます。
現在歯科においてはほぼ全ての歯科医院で局所麻酔薬による治療の痛みの緩和が行われておりますので治療に関しては問題ないことが多いです。(治療部位に大きな炎症がある場合などは麻酔が効きにくいこともあります。)
局所麻酔は注射にて刺入にます。このときの注射の痛みが苦手な方も多いかと思います。
当院ではあらかじめ痛みに弱いことを伝えて頂ければ注射を刺入する部位に局所麻酔薬による表面麻酔(ジンジカインゲル20%)を塗布し、1~2分程置き刺入部位を麻痺させてから注射による麻酔を行います。
また、全ての麻酔薬に対しカートリッジの瓶を専用のウォーマー「カプリ」で温めます。麻酔液を人肌の温度に事前に温めて使用することで、注入時の痛みや違和感を感じにくくなります。使用する注射針も35G(0.23mm)の細い針を使用し(数字が大きくなるほど細く痛みが少ない)小さい注入圧力で行います(強い注入圧力は痛みが大きい)。
麻酔の刺入部位は、初めに痛みを感じにくく表面麻酔を置いた歯肉頬移行部に刺し、少し麻酔が浸透してから患部に麻酔してきます。
歯科では抜歯やインプラントなどの処置の際に切開を行いことが多いのですが、切開を行った後や粘膜の傷等に対してCO2レーザーを照射することにより痛みの軽減と滅菌をはかっております。
当院ではYOSHIDAのオペレーザーネオス(CO2レーザー)を使用しております。
レーザーにより表面に炭化層を形成することにより接触痛が軽減されます。炭化層の下には蒸散層、凝固層の周囲に組織活 性層が形成されます。この組織活 性層の存在がレーザーを用いた治療 の創傷治癒を促進させます
また、CO2レーザー光は表面吸収性であるため、熱変性層の形成は少なく組 織深部に熱傷を起こしにくく、副作用が少ないことも特徴の1つです。
創傷や切開部位だけではなく、口内炎や知覚過敏の疼痛緩和、創傷部位周囲の滅菌、抜歯時の止血にも用いられます。
レーザーを照射するとチクチクした感じと少し熱を感じますが痛みはほとんどありません。